181105みなさんは、日本について、どんなことをどのくらい知っていますか。能開や学校の授業で、工業や農業や水産業などを学習したこともあるでしょうし、受験生であれば、このビットキャンパスでたくさんのことを暗記していると思います。今回は、日々の学習とはちょっと違う視点から、日本についてのお話をしたいと思います。

先生には、以前カナダ出身の友達がいました。今は疎遠になっていますが、当時はいろいろなカナダの話を聞いたことを覚えています。その友達は、カナダのRed Deerという都市の出身です。直訳すると「赤い鹿」です。この街にある川のほとりで、けがをした鹿が死んでしまい、その血が川に流れて、川が血で真っ赤に染まったことから、この地名がつけられたそうです。その話、何度も聞かされました。

また、その友達は、日本人と結婚して、お子さんには「楓」と名づけました。カナダの代表的な木である「楓(カエデ/Maple)」からとったそうです。「Maple Leaf(楓の葉)」はカナダの象徴だそうです。カナダの国旗の真ん中にあるのは、「楓」の葉をかたどったものです。その友人は、カナダ人であることを誇りに思っていました。

みなさんは、日本の木と言われたたら、何を思いますか。「国木」というのは決められていないそうですが、「国花」は、「桜」と「菊」だそうです。では、「国鳥」は何だと思いますか。「鶴(ツル)」でしょうか、それとも「鴇(トキ)」でしょうか。「鶯(ウグイス)」と思った人もいるかも知れません。答は、「雉(キジ)」です。「意外だな」と思った人もいるかも知れませんが、昔話にも出てくるし、以前の一万円札にも描かれていました。

自分の国について、興味の持ったことは、とことん調べてみる。そこに新たな発見があるはずです。将来、外国の友達ができたときに、お互いの国のことや自分の出身地について語り合う。そんな場面が、みなさんにはきっとあるはずです。自分の国について誇りを持つということは、とても大切な心だと思います。