読書会もあるので、読書のことを少し話したいと思います。
読書にはどんな効果があるのでしょうか?一般的に、次の3つの効果があると言われています。
読書の効果その1「文章を読む力・理解する力が高まる」
読書をすることで、文章の内容や流れ、登場人物の心の動きや考えをつかんだりと、「文章を読む力」「文章を理解する力」を身に付けることができると言われます。
読書の効果その2「文の組み立てや構成がうまくなる」
人は生活の中で、文章を考える機会は多くあります。特に自分の思いを人に説明するには説得力のある文章が必要です。文章表現力を高めるためには、文章をたくさん書くことも重要ですが、良い文章を読み、どのような法則があるのかを学ぶことで、文章表現力が身に付くという効果もあるとされます。
読書の効果その3「発想力が豊かになる」
色々なジャンルの本をたくさん読む。例えば、色んなジャンルの小説を読めば、場面をいろいろ想像したり、自分を主人公に置き換えてたくさんの間接体験ができ、様々な違った見方・考え方をする効果があるので、発想の引き出しを増やことにつながります。この引き出しの多さが発想力を生むと言われます。
これら3つの効果から生まれてくる力は、勉強(学習)する上では基本となるものです。
読書によって、この勉強の基本となる力を養っていきましょう。
最後に、読書に関する四字熟語を紹介します。
「読書三到」 この言葉は、もともとは、古代中国南宋の時代、朱子学をつくったことで有名な朱熹という人が、「訓學齋規」という書物で主張した「読書に必要な三つの心得」です。
どんな内容か簡単に言うと、「読書には三つの到る道がある。それは心到、眼到、口到である。」というものです。
「心到」とは、心を本に集中させること。「眼到」とは、しっかり目で本を読むこと。「口到」とは、声に出して本をよく読むことを意味します。もう一つ注意して欲しいのは「到る」という言葉です。「到る」とは、徹底的に行うという意味です。つまり読書に到るというのは、単に本を読むことを言っているのではなく、文章に書かれている内容、真意を理解することを言っているのです。先に話した勉強の基本となる力のことです。
さらに朱熹は続けます。「このなかで心到が最も重要なものだ」と。文章に心を集中させて、さあ、みなさんも勉強の基本力を養うために、「読書三到」を心がけてみませんか。