180514150。
最近わたしが意識して見ている数字です。
きっかけは、ちょうど一年前のいま頃にさかのぼります。

わたしが暮らしている神戸市では神戸港開港150周年を記念したイベントを行うということで、街には開港150周年を記念したポスターが貼られ、CMもよく目にしました。
神戸港の近くで働いていて、ポスターやフラッグを毎日見ていたわたしには、それはなんてことはない、いつもの風景の一つでしかありませんでした。
「ふ~ん、開港150年ね・・・。ちょうどキリのいい数字やな」

季節は変わり、その年の冬、京都の二条城で行われていたイベントに出かけました。そこでも「150」を目にしました。二条城入り口の門のそばでした。あまり視力がよくないので、150が書かれたポスターに近づいてみると、「大政奉還150周年」と書かれていました。
「そうか、二条城は大政奉還が行われた場所やしな。へぇ~、150年前か。」

年が明けて、2018年。大河ドラマ「西郷どん」をボーっと見ていたわたしの目に、またも150が飛び込んできたのです。今度は、「明治維新150年」。そのあとも、「兵庫県政150周年事業」、「北海道と命名されて150年」など、150を目にするようになったわたしは気がつきました。
「そうか!幕末から明治維新は日本の転換期。だから日本各地で150に関するあれこれがあるのか。ほかにもどこかで何かイベントでもあるんかな?」

この一年間、たまたま定期的にわたしの目に飛び込んできた「150」ですが、このできごとで気づいたことがあります。それは、なんと自分がボーっとして毎日を過ごしていたのか、ということです。「あることをある場所で見た」ということだけを記憶して、実はそのとき、ほんの少しだけわいた好奇心をその場に置き去りにしたまま毎日を過ごしていたのです(幕末の日本史が好きなくせに)。いまのわたしは、150を目にすると、とりあえず、インターネットで検索してみるようになりました。150にまつわる知識やイベント情報も得られ、かなり好奇心を刺激されます。
「毎日が面白くないな・・・。」
なんて思うことはありませんか。楽しいこと、面白そうなことは、実は自分のまわりにたくさん隠れています。それに気づいて、面白くない毎日を面白くしていくのは自分次第です。きっとあなたのまわりにも、あなたの好奇心を刺激する何かが隠れているはずです。気候のよいこの季節、それを探してみてはどうですか。

さて、歴史が好きな子は、なぜ神戸港開港150周年が2017年なのか気になりませんでしたか。日米修好通商条約は1858年と習いますよね。この先はあなた自身で調べてみてください。