最近、若い人たちが頑張っている姿をよく見ます。卓球の平野選手や張本選手、野球の清宮選手、将棋の藤井六段など、世界のトップレベルで戦っていますね。彼らは厳しい競争を勝ち抜いた結果、ようやく現在の立場に立つことができたのです。
ところでみんなの中には、競争って大変だと嫌がる人がいたり、勝った人はいいけれど、負けた人の気持ちはどうなの、と疑問に感じる人がいるかもしれません。でも、競争することには、たくさんのメリットがあるのです。それをいくつか紹介しましょう。
競い合うことで、実力が伸びる
ある実験で、一人でゲームをしたときと、グループで競争してゲームしたときでは、グループでした時の方が良い結果が出たそうです。相手に勝ちたいという気持ちが、一人でするとき以上の力を発揮できたのです。
競い合うことで、自分のことがわかる
競争で相手に勝つには、自分が相手に負けているところをわからなければなりません。それは自分の良いところ、悪いところを考えるきっかけになります。競争することで、初めて自分自身をじっくり考えるようになるのです。
競い合うことで、全体がレベルアップする
競争し合っているグループでは、お互いの相手に勝とうという気持ちが相乗効果を生み、グループ全体がレベルアップします。仲良しグループよりも、緊張感を持ったライバル関係の方が、グループ全体が強くなるのです。
どうですか。競争することも悪くないと思いませんか。でも競争に負けてばかりの人はどうすればいいか? それも大丈夫。競争は一つではありません。勉強もあればスポーツもある、文章を書いたり、物を作ったり。きっとみんなが一番になれるものがあるはず。だから、頑張って一番になろうと思えるものを、早く、たくさん見つけてください。
もうすぐ5月です。第1回のEXオープン模試があります。全国統一小学生テスト、全国統一中学生テストもあります。自分のことをよく知るきっかけにするために、今度のテストを頑張ってみませんか。