170904「あなたが言う『美しいもの』とはどういうものですか」

写真に興味を持ち、カメラの使い方と、写真の取り方を教えてくれるセミナーに参加してきました。旅先での風景を見たままきれいに撮影できれば楽しいだろうな、と思ったからです。冒頭の言葉は、そのセミナーでカメラマンの先生がおっしゃったことです。そして、「『美しいもの』とは人それぞれに感じ方が違うもの。私が美しいと思うものを、あなたはそう思わないかもしれない。感じ方は人それぞれ。あなたの『美しい』はどういうものなのか、具体的な言葉で説明してもらわないと、美しくとるための的確なアドバイスはできない」と。
そのカメラマンの先生が美しいと感じるのは「コントラスト」で、光の明暗、色の対比に美しさを感じるそうです。そんな写真を撮るために、撮影場所を事前に何度も見に行ったり、撮影当日の天気を確認したりと様々な準備をし、機材を整えてから撮影に臨むとおっしゃっていました。

さて、皆さんは身近にあることを、具体的な言葉で言い表してみたことはありますか。皆さんは学生ですから、「受験」や「勉強」について考えてみましょう。
「あなたが言う『受験』/『勉強』とはどういうものですか」
例えば、ある生徒はこう答えました。
「受験」とは将来の夢を叶えるためにある。だから、毎日必ず最低3時間以上は机に向かい、定期テストは、絶対8割取るぞ!

当たり前にあるものを「こういうものだ」と具体的に言うのは難しいかもしれませんが、具体的な言葉を使って自分の考えをまとめると、そこに近づくために自分がしなければならないことがはっきりしますし、それは目標にもなります。具体的になった自分の考えや目標を、周りの人たちに伝え、共有することができれば、的確なアドバイスが得られる機会も増えることになります。

2学期のスタートです。「よし、がんばろう!」と前向きな気持ちを持ってスタートを切ることは大切なことです。新たな始まりのとき、せっかくですから、何をどうがんばるのかを具体的な言葉にして、それを達成するために自分は何をすればよいのかを考えてスタートを切ってみるのはどうでしょうか。