170508この春、能開の高校部で昨年以上の多くの生徒が志望大学への合格を果たしたことは、皆さんも知っていると思います。これは生徒たち一人ひとりが努力を積み重ねた結果であり、とても誇らしいと感じています。今回、合格を果たした生徒たちやその先生に話を聞く機会がありましたが、その中で印象に残っている言葉があります。

高3年生は受験直前期のように、高2年生は受験生のように

これは1年間を前倒しで、勉強を進めようという考え方です。3年生になったばかりの人は、いよいよ残り少ない受験直前に突入するような集中力で、2年生になったばかりの人は、今からが本格的な受験生だぞという強い気持ちで、それぞれ勉強を進めることが合格の秘訣なのです。

もちろん1年間も前倒しするわけですから、簡単なことではありません。難しいことやわからないことにもたくさん出会うでしょう。でも、そこであきらめたり逃げ出したりするのではなく、自分が掲げた目標とのギャップを、少しずつ埋めて進んでいく努力が必要なのです。これは大学受験での話ですが、高校受験にも通じることがありそうですね。

「先んずれば人を制す」という言葉もあります。何事も人より先に行えば、物事を有利な立場に立てるという格言です。どちらかというと他人を押しのけて自分だけが勝利するイメージがありますが、もっと大きな視点で考え、自分からどんどん先に進むことで、一段上のレベルに成長するという意味だと理解してみてはどうでしょうか。

受験勉強は孤独な苦しい戦いだと言われますが、能開では「受験は団体戦だ」という話をします。それは皆さんを支えてくれる家族や、一緒に頑張れる仲間たち、そして能開の先生がいるからです。家族に励まされ、友だちと競い合い、助け合い、目標に向かって進んでいく先に合格があるのです。

5月に入って1学期も中盤になりました。自分からどんどん先に進む気持ちで、新しい目標にチャレンジして下さい。