最近、多くの外国人が日本を訪れています。とりわけ人気を集めているのが京都市右京区にある「龍安寺(りょうあんじ)」です。みなさんの中にも修学旅行で行ったことがある人がいるかもしれませんね。
龍安寺が有名なのは美しい枯山水(かれさんすい)の石庭があるからです。その石庭にはいくつか秘密が隠されています。代表的なものの一つが石の置き方です。75坪の白砂の上に大小15個の石がランダムに並んでいます。その15個の石は庭のどこから眺めてもいずれかの石の一部が他の石に隠れたり、他の石と一体となって見えにくくなっています。先生が龍安寺を訪れたとき、一度に13個までしか見ることが出来ませんでした。見る人の心次第でいろいろな思いをめぐらすことが出来そうですね。
もう一つは庭を囲む塀です。お寺の本堂を背にして石庭を見ると塀が奥の方に向かって低くなっていきます。遠近法を利用し、見る人が庭の奥行きを感じるよう工夫されているのです。人間の錯覚を利用した高度な技術です。このように龍安寺の石庭には見る人を楽しませる工夫が盛り込まれています。先人の知恵はすごいですね。
ところで能開の先人(先輩)たちはどんなことを工夫してきたでしょうか? それは「ノート作り」です。ノートに赤線を引いて大切なことを書き留めたり、まとめたりし、自分専用の参考書作りをして、入試などの壁を乗り越えてきました。みなさんのノートはどうですか?
新学期が始まってもうすぐ1ヶ月になります。本格的に新しい学年の勉強がスタートしています。先人たちに学び、ノート作りにこだわっていきましょう。