170403さあ、今週から新学年、新学期ですね。
何事も始まりが肝心、とはよく言いますが、新学年の勉強の始まりはいつでしょうか。
今週から?来週から?それとも新学年のガイダンスが終わった後から?
いやいや、ティエラ生の君なら間違いなく「すでに始まっている」と答えてくれるでしょう。

オリンピックではフライングすれば失格ですが、勉強にフライングなんてありません。ですので、新しいクラスで君の隣に座っている彼や、斜め前の彼女が、もうすでに新学年の範囲を学習しているかもしれないのです(君ももう始めているよね!!)。

さて、オリンピックといえば去年ブラジルのリオ五輪が開催されましたね。日本は過去最多の計41個(金12、銀8、銅21)のメダルを獲得しました。そのうち陸上男子400Mリレーの銀メダルを覚えていますか?日本男子トラック競技初の銀メダルです。第1走者(山県亮太さん)、第2走者(飯塚翔太さん)、第3走者(桐生祥秀さん)、第4走者(ケンブリッジ飛鳥さん)の100Mの自己ベストはそれぞれ(10秒05、10秒41、10秒01、10秒10)4人の合計は40秒57。世界大会でメダルを取るためには「400Mを4人で37秒台」が必須条件であることを考えれば、100Mを9秒台で走る選手がいない時点でメダル獲得は厳しいと言われました。しかし、結果は銀メダル。タイムは37秒60。

何が起こったのでしょうか。何がタイムを縮めたのでしょうか(それも劇的に!!)
それは、バトンリレーです。

リレーではバトンを走りながら次の走者に渡すために20Mの「バトンゾーン」が設定されています。バトンゾーンで次の走者は加速し、速度が乗ったところでバトンを受け取ります。しかし、全速力で走りながらのバトンリレーは非常に難易度が高く、陸上競技が強いあのアメリカでさえミスが起こります。ですので、バトンリレーが上手ければ個人で敵わない相手にも勝つことができるのです。日本は極限までバトンリレーを磨き、無駄をなくして銀メダルを獲得したのです。

新学年が始まる時期、長期休みの前後、テストの後など、勉強にも次の目標に向けて頭の中を切り替える「目標のバトンゾーン」があります。この「目標のバトンゾーン」を上手く使える人は、学年が上がるほど成績も上がっていきます。ほかの人が「少し休憩」だと思っている時間が、君にとっては「目標のバトンゾーン」なのです。

新学年が始まりましたが、君は目標のバトンゾーンで上手く加速できていますか?まさか、「まずは生活リズムに慣れてから・・・・・・」なんて言ってませんよね?
新たな目標に向けて最高のバトンリレーをする。そんな新学年のスタートであってほしいと先生は思います。