いろいろな困難に直面したとき、誰かのせいにしたり、境遇を恨んだりすることがあります。
そうすることで自分を納得させ、向き合わず、避ける。自分もそんな一人です。
ドラマのタイトルではないですが、逃げることも確かに役に立つことも多いです。しかし、そうしたところで解決にならないし、前に進まないことを皆、経験していると思います。
大震災から6年経ちました。この時期になると思い出す卒業式の答辞があります。部分的ですが、紹介したいと思います。
大震災が起きてから数日後、気仙沼市立階上中学校で卒業式が行われました。多くの人が被災し、家族、友人が亡くなった人もいる中で行われました。そこでの答辞になります。
「・・・自然の猛威の前には 人間の力はあまりにも無力で 私たちから大切なものを 容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには むごすぎるものでした。つらくて 悔しくてたまりません。・・・しかし 苦境にあっても 天を恨まず 運命に耐え 助け合って生きていくことが これからの 私たちの使命です。・・・後輩の皆さん 階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が いかに貴重なものかを考え いとおしんで過ごしてください。・・・」
※「文部科学白書2010」階上中学校答辞より一部改変
この思い、決意に頭が下がります。そして、もう一つ大切なことを教えてくれています。失ってみて、初めて分かること気付くこと。物的なものもそうですが、あたりまえと思っていることが、実はあたりまえではない。そして、それこそ真に大切なものだということです。
ぜひ、インターネット等で映像や、全文を検索し、見て、読んでください。