いよいよ各地区の県立高校入試直前になりました。不安や期待が入りまじる落ち着かない時期ですね。ここは、「やるべきことはすべてやった。あとは当日を迎えるだけ」と腹をくくって目の前のことに集中しましょう。
とはいうものの、こういう時はやれることはすべてしたいものですね。インターネットで調べると、いろいろな「おまじない」が出てきます。「受験票を塩の山の上に置く」「5人で部屋の角に行き、落ちのない話をする」・・・・・・。いろいろ出てきました。
そういう「おまじない」の中で、「これは効果が高そうだ」というものを紹介します。能開を卒業して東進でがんばっている高校3年生の男の子のお父さんと、つい最近お話をしていた時のことです。ちょうど国公立大学の前期日程の翌日でした。
私:「前期終わりましたね。後期は小論文だけだと聞いています。少しほっとしているところですかね。」
お父さん:「いやいや、ふだんどおり勉強しています。誰かに聞いたおまじないらしいのですが、『前期日程が終わっても、後期日程に向けて勉強し続ける生徒は、前期日程で合格する可能性が上がる』そうです」
私:「そのおまじない、とても効果が高いと思いますよ」
なぜ前期日程が終わってからも勉強を続けることで、前期日程の合格の可能性が上がるのでしょうか?
「ゴール」(と思われている節目)は「停止位置」ではありません。「ゴール」を「停止位置」と考える人は、ゴール前でスピードが緩んでしまいます。しかし、「ゴール」を、あくまでも「通過点」であると考える人は、その「ゴール」を「トップスピード」で通過します。
また、「ゴール」は次に向けた「スタート」でもあります。前期日程の試験は終わりましたが、まだ合格しているかどうかはわかりません。それならば、後期日程に向けて全力で準備をする。そういう考え方のできる人は前期日程でも合格する可能性は高いにちがいありません。
高校入試を迎えるみなさん、高校入試は人生の大きな節目のひとつです。だからこそ「次」が大事なのです。入試が終わった後の「次ののための勉強」という、とても効果の高い「おまじない」、やってみるとよいのではないでしょうか。