先生が小学6年生のとき、生まれて初めて海外に行きました。
行き先は中国です。おじさんが住んでいたこともあり、先生と妹の二人で移動しました。直行便の飛行機で中国に向かい、無事空港でおじさんとおばさんと合流できました。
初めての海外、そして子供だけの移動。今から考えると、子供にこんなことをさせるなんて、なんて無茶苦茶な親なんだと思いますが。
さて話を戻しますが、食べることが大好きな先生は「中華料理」を思いっきり食べることがこの旅行の一番の楽しみでした。到着したのが夕方だったので、すぐにおじさんが予約してくれたレストランに行きました。
早速注文をしようと思うのですが言葉を知らないので何と言っていいかも分からないし、恥ずかしくて大きな声も出せなかったので、ウエイトレスは誰一人として振り向いてくれません。
そのとき、おじさんから「大きな声で『レンロイ』って言ってごらん。振り向いてくれるよ」と教えてもらいました。
とても恥ずかしかったのですが、ありったけの勇気を振り絞って「レンロイ!」と叫びました。すると、周りにいたウエイトレス全員が振り返り、こちらに近づいてきたのです。
初めて知ったことを実際に使い、自分の力でウエイトレスを呼ぶことに成功したこの瞬間は、今でもハッキリ記憶に残っています。
いよいよ新学年に進級・進学するときが近づいてきました。能開でもいよいよ新学年準備講座が始まります。新しいことを「知る」ことは楽しいのですが、もっと楽しいのは「知ったことを実際に使い、自分の力で出来た」と感じたときです。
そのためにも、新学年の参考書を隅から隅まで読み込み、大切だと思うことや初めて知ったことをノートにまとめて、「今回の授業で取り扱う内容を知ってるぞ!」という自信が持てるような予習をしましょう。そして、予習を通して知ったことを、この後の授業や復習でドンドン使ってみてください。「自分の力」で答えが出せたとき、とっても勉強が面白く感じますよ。
最後になりますが、教えてもらった『レンロイ』という言葉の意味、何だと思います?広東語で「美しいお姉さん」という意味だそうです。そりゃ振り返りますよね。