皆さん、寝ているときに夢をみますか? よく夢をみるという人もいれば、夢なんてなかなか見ないよという人もいるでしょう。
夢についての研究は古代から続けられてきたようで「夢は神や悪魔といった超自然的存在からのお告げである」という考え方は世界中にあるそうです。古代ギリシアでは、夢の送り手がゼウスやアポロという神々だと考えられていました。『旧約聖書』でも、神のお告げとしての夢は豊富に登場します。なんと、バビロニアでは夢の解釈技法が発達し、夢解釈のテキストまで作られていたそうです。
ところで、夢は浅い眠りの時に見るとされていますが、睡眠のメカニズムについてはまだ不明確な部分が多く、現代でも研究対象となっています。夢を見ることは現在でも不明な点が多いのです。
そんな夢ですが、私は中学生のときにこんな話を聞きました。「夢でさえ自分の知識の範囲内でしかみられない」という話です。どういうことかというと、自分が知らないことや自分の知識にないことが、夢に出てくることはないという意味です。
私はショックを受けましたが、言われてみれば当然のことです。皆さんは、今までみた夢の中で、自分の知らない言語で会話する登場人物はいましたか? 夢で見たこともない乗り物に乗ったり、新種の生物が登場したりしたことはありますか? 結局、夢でさえも自分の知識は超えられないのです。逆にいえば、自分の知識や見聞、経験が広がれば、夢も広がるということです。
皆さんも、勉強することで知識を増やし、機会があれば旅行や合宿、留学にも挑戦することで見聞や経験を深めませんか。夢の枠が広がり、人生も豊かになること請け合いですよ。