160905こんにちは。夏休みも終わりましたね。
みなさんは夏期講習会中、宿題のプリントや小テストのプリント、漢字・英単語テストのプリントなどたくさんのプリントをもらってきたことと思います。
そのプリントを切り貼りしたノートを積み上げるとかなりの高さになると思います。その高さこそ、皆さんがこの夏、努力した賜物です。その高さに比例して、自信も積み上げてくださいね。

さて、その講習会中に大量に配られたプリント類は「紙」でできていますが、皆さんはその「紙」の凄さを知っていますか?
紙の歴史は非常古く、紀元前150年頃のものが現在の紙の元となった最古の紙だと言われています。今から2200年近く前に紙は発明されているのですね。

それでは、実験をしてみましょう。皆さん手元になんでもいいので紙を準備してください。そして、それを今から100回折りたたんでください。

今、紙を一生懸命に折り出した人は、せっかく折り出しましたがやめたほうがいいです。やれと言っておきながら、やめたほうがいいとはどういうことだ!と立腹した人もいるかと思いますが、実際には100回折りたたむことは不可能なのです。
紙1枚の厚さを0.05mmとすると100枚「重ねた」だけなら5mmにすぎません。しかし、紙を100回「折りたたむ」とその厚さはなんと約67億光年(0.05mm×2の100乗)となります。67億光年というのは光が1年間に進む距離を1光年としていますので、光の速度をもってしても67億年かかるという距離です。

もう一度、目の前の紙を見てみましょう。見方が変わりますね。敬意こそ払います(笑)

皆さんは紙を「積み上げていく」学習ではなく、紙を「折りたたむ」学習を行って下さい。そして、視野の広い、発想力の豊かな大人になって欲しいものです。
1つの側面からのみ物事を捉えるのではなく、1つの事象から気になりだしたことを次々と調べ、学び、咀嚼して行くことで、その知識は何倍にも生きた価値のあるものへと変貌していきます。

皆さんたちの学習に置き換えれば、1つの問題ができればいいのではなく、問題を解く際に気になったことは参考書や辞書を使って調べ、今であればインターネットを使って調べ、またそこでわからないものに出くわしたら更に調べ…という具合に「深めて」行くのです。それが人の知的欲求を満たしていくものだと考えます。

勉強の秋!
「やらなければいけない」宿題としての勉強ではなく、「自分を一回り大きくするための勉強」として宿題と向き合っていってくださいね。