先週、イチロー選手が日米通算4257安打を記録し、世界一になったと報じられました。イチロー選手は42歳。大リーグでも最年長の現役野手です。この年齢まで試合に出て活躍するために、おそらくイチロー選手は、厳しいトレーニングで自分を鍛え続けているはずです。
日本のプロ野球でも、40歳までプレイして、大記録を達成した選手がいました。名前は衣笠祥雄選手。今から30年ほど前に広島カープで活躍した内野手で、2,215試合連続という日本の連続出場試合数(世界第2位)の記録を持っています。ちなみに、連続試合フルイニング出場は、阪神の金本選手(1,492試合)が最多で、こちらは世界記録(ギネス記録)になっています。
衣笠選手は連続試合出場を続けている時、左肩を骨折するアクシデントに襲われたことがあります。普通の選手なら試合を欠場するところですが、衣笠選手は欠場せず、バッターボックスに立ちました。監督からは「バントでもいいぞ」と指示されていましたが、フルスイングで三球三振しました。鉄人衣笠のエピソードとして有名な話です。
「どんな時でも、投げてくる球をしっかり見据えて、フルスイングしないと何も残らない。
明日につながらないんです。人生だって同じかもしれませんね。」
衣笠選手はこのように語ったと言われています。
皆さんはどうでしょうか。1年は1日という時間の積み重ねですが、もし、宿題をサボったり、予習の手を抜いたりして、目の前の一日一日を全力で生きていないなら、明日につながることはありません。1年たって振り返ったときに、自分の成長を感じることはないでしょう。
1期ゼミも後半に入りました。ここからはぜひ能開の授業をフルスイングで受けてください。週1回の授業、与えられた宿題、次のゼミの予習、そういったものを大切にして、全力で取り組んで、次の夏休みを迎えてほしいと思います。明日につなげるために。