1602082月3日は節分でしたね。豆まきはしましたか?

人によっては住んでいる家の状況で、外に豆をまくのが難しい場合もありますよね。
先生が子どものときはアパートに住んでいましたが、ベランダのすぐ下が芝生だったので、節分の夜にはその芝生に向かって豆をまいていました。まあ、翌朝は芝生に鳩がたくさん集まっていましたが・・・

この『豆まき』は中国の習俗が伝わったものらしいです。豆は「魔滅(まめ)」とも書き、大豆を鬼の目に投げつけて、鬼を退治できたという話が残っているとか。
あと、豆まきに用いられる豆は「いり豆」でなくてはいけません。「いる」が「射る」という意味に繋がり、「魔の目(魔目=まめ)」に豆を「投げつける(射る=いる)」ことで「魔を滅する(魔滅=まめ)」。単純に『豆まき』といっても、いろいろな意味が含まれていますね。

そういう意味を含めて、豆をまくときの言葉は知っていますよね。
「鬼は外!福は内!」

そんな悪者にされている鬼ですが、一方でこんな言葉もあります。
『目は臆病 手は鬼』

先生も新聞で目にしてはじめて知ったのですが、三陸地方に伝わる言葉らしいです。

気仙沼(宮城県)のある魚問屋で、大にぎわいの宴席のあと、下げた食器の山を見てため息をついている店の人たちに、一家のお母さんが言った言葉。

やらなければならないことが山のようにあって逃げ出したくなるときも、とりあえず手を動かせばどうにかやりきることが出来るという意味ですね。目で見ているときには不安になることも、手は不可能を可能にする、鬼のように強さを持っているということです。

これは特別な力ではなく、きっとみんな持っている力です。

今、目の前に不安を抱えている人もいると思います。新学年に向けて、新しく始まる中学・高校生活に向けて、受験に向けて、あるいは毎週の宿題に・・・そして君たちの将来にはもっと大きな困難が立ちはだかることがあるかもしれません。でも、君たちの手はそれを打ち砕く力を持っています。

豆まきで追い払った鬼ですが、君たちの手には味方になってくれる鬼が出番を待っています。大切なのは「手を動かす」こと、行動することです。