160112日本で今一番勢いのあるアーティストといえば、『三代目 J Soul Brothers』(7人組ダンス&ボーカルユニット)ですよね。
年末のNHK紅白歌合戦で披露した、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)系の「Summer Madness」もかなりカッコイイ曲ですが、彼らの代表作と言えば、好みは別として、やはり、間奏にてメンバー全員で踊る「ランニングマン」でお馴染みの「R.Y.U.S.E.I.」というのは誰もが認めるところでしょう。
2014年春夏秋冬シリーズの第二弾となったこの曲(同年の日本レコード大賞受賞)は、夏の夜に仲間たちと同じ空を見上げた際の、幻想的なペルセウス座流星群の様子を題材にしています。

ところで、皆さんは、光彩が輝く鮮やかな流れ星を見た経験はありますか。昔も今も「流れ星を見た時に願い事を3回唱えると、願いが叶う」という話をよく聞きます。
そもそも、流れ星は「星」と名前が付いていますが、実際には「星」ではありません。流れ星は、宇宙に浮かぶ微小な塵が地球の引力を受けて高速で地球にぶつかり、大気中で発光する現象です。
一般に、流れ星は成層圏よりも上の高度100キロメートルくらいの上層大気の中で起きます。速度は地球に飛び込んでくるときの状態によって異なりますが、遅いもので秒速10キロメートル、速いもので秒速70キロメートルくらいあります。
簡単に言うと、流れ星とは、1ミリくらいの大きさの大気圏外由来の塵が上空10万メートルくらいの遠く離れた彼方で燃える大気現象の一つなのです。塵の粒子が大気中に飛び込んでくると、その粒子に大気の分子が激しく衝突し、粒子の原子をはぎとってはじき飛ばします。この原子が大気の分子と一緒になり、2000度以上の高温ガスのプラズマで粒子を包みます。
このようにしてできた熱いガスの光が流れ星として見えるのです。

そして、毎年ある決まった時期に多くの流れ星が特定の星座の方向からまとまって現れる現象のことを流星群と言います。流星群は、彗星や小惑星の塵が素になっています。この塵の集団は地球軌道の付近に存在します。
そこを地球が通過する時に流星群は生じるのです。言い換えれば、流星群とは、宇宙に漂う塵の中を地球が疾走する様を見ている現象なのです。先のペルセウス座に、四分儀座・ふたご座を加えたものを「三大流星群」と呼んでいます。
また、秋のしし座流星群も近年話題になりました。

そんな天空の小さな塵に向かって人が願いを込めるという不思議な習慣が、一体どこから来たのか気になったので、流れ星伝説について少し調べてみました。

時々神様は下界の様子を眺めるために天界を開けます。この時に、天の光として星が流れ落ちます。つまり、流れ星が流れている時間は、神様が見ていてくれている時間と言えます。
だから、この時に願い事を唱えれば、その希望は神様の耳に届き、神様は願いを叶えてくれます。でも、開いているのはほんの短い間です。そこで、流れ星が出現したと同時に神様の耳に達するように、その願い事を素早く唱えなければなりません。

なるほど、と思いながらも、別に出てきたもう一つの理由がとても心に残りました。

流れ星というのは、いつ流れるかわからないし、流れても一瞬で終わってしまうので、発見してからお願いをしていても間に合いません。だから、常に願い事を頭に浮かべ、口にしていないと、流れ星が見えている時に願い事なんて言えません。
つまり、願い事をいつも思い浮かべている人(=夢を想い続ける強い気持ちを持っている人)が願いを叶えられるというわけです。

なるほど、なるほど。

BGMにR.Y.U.S.E.I.を聴きながら、今日も夜空を見上げたくなりました。

♪『 人生一度きり DREAM つかみたいから 今 』♪