151019思春期にもなるといろんなことが気になりますね。
例えば、自分の性格。活発な人をみると自分はなんでこんなに自分をアピールできないのだろうかとか、逆に元気な人はどうしていつも同じ失敗ばかりするのだろうなどと、自分の性格について思い悩むこともありますね。
また、その性格のことを親にいつも言われたりするので、なお更、嫌になってくることもありますよね。
では、自分の性格を直したり変えたりすることは出来るのでしょうか。

ある本によると性格は四重構造になっているそうです。
一番根本にあるのが「気質」で、これは生まれながらにもっている性格です。

次に「狭い意味での人格」というのがあり、これは幼児期に形成されるそうです。
そして、これを包むように「習慣的性格」があるそうです。これはある刺激があると常に同じ行動をとってしまうというもので、褒められるとすぐに調子にのってしまったり、人に対していつもいい顔をしてしまうとか、すぐに人の悪口を言ってしまうとか、普通私たちが性格と呼んでいるのは、この部分かも知れません。

その次に「役割性格」があるそうです。会社の社長さんはどっしりとしていなければ社員が不安になりますし、平社員がどっしりとしていてはいけません。仕事は時間内に仕上げないといけませんからてきぱきとやるようになったり、計画を立てるようになるとかです。
腹の中で腹が立っていても、笑顔でいることもあるわけです。その意味で大人はだれしもこの役割性格があるので、君たちから見たら、「嘘つき」に見えるのかもしれませんね。
しかし、もし、性格を変えよとおもうなら、「こうありたいという自分の性格」にするように、毎日の生活を変える、つまり、「習慣的性格」を変える。よく言われるように行動を変えることで、自分を変えることが出来るというわけです。

でも、どうして、人にはこんなさまざまな性格があり、時には許せないと思える性格の悪い人がいるのでしょうか。それを考えるときに、もしみんな同じ性格だったらと考えると分かりやすいかもしれません。
もしみんな同じ性格だったら、戦争が起こったときは、勇敢な人は戦いその分、命の危険が高くなります。臆病だったら逃げ回って戦争にいかないと生存率が高くなります。
また、巨大な自然災害が起こったときに全員悲観的に考える人ばかりだったら、復興はありえません。
つまり同じ性格ならその生き物は全滅の危機が高くなるのです。
性格の違いというのは、生き物が永らえていくことが出来るように仕組まれた要素なのです。だから、自分の性格に悲観的になることは全くありません。
少しでいいから、今の習慣を変えようとすることで、前進するのです。

君たちが自分の性格を考えるということは、人類が生きながらえる要素を考えているのです。