150831とうとう夏休みも終わり、今週から学校が始まりますね。皆さん、どんな気持ちでしょうか。

休み中ずっと会えなかった友人と、久しぶりに会えることを楽しみにしている人。
⇒ よかった、楽しみだね!

学校が始まることが嫌過ぎて、この世の終わりのような気持ちでお休み最終日の夜を迎える人。
⇒ うーん、頑張れ。気持ちさえ捨てなければ、君の将来はきっと明るい。

「将来の夢は?」と聞かれて、しっかりと自分の夢を持っている人、かっこいいですね!
実は先生は、学生のころ「将来の夢は?」と聞かれて、すぐに答えることができませんでした。「将来したいこと?興味ない」ずっとそう思っていました。けれど、「本当にこのままでいいのか」という気持ちも一緒に持っていました。
どうでしょう、先生と同じような気持ちの人はいますか。もし居たら今日は少し楽になるかもしれません。

先生が丁度、将来についてどうしようかと悩んでいたときのこと。合格したかった試験に落ちて、気持ちが落ち、ぐるぐると色々なことを考えていました。
「本気で頑張ったのに受かることすらできないなんて、自分の『なりたい気持ち』なんて全然大したことないじゃないか。」と、非常にナーバスになっていました。

先生は、悩みが非常に大きいときほど本をよく読んでいるのですが、その時に出会った本に書かれていたことが、どん底の気持ちから当時の先生を救い出してくれました。その本には次のようなことが書かれていました。

“今の若い人には、『自分のやりたいことがわからない』という人が多い。やりたいことなんか、急にふってくるはずがない。では、どうしたらいい?それは、自分の中の「違和感」を大事にしなさい。他の人が気にしなくて、あなたが気にするということは、それはあなたがもっている「才能」なのであり、他の人には決して見えないことが、あなたには見えているのです。その「違和感」を大事にし、常にアンテナをはりなさい。そして、常に考えること。”

ここでいう「違和感」というのは、たとえば『なんで道にたくさんごみが落ちているのだろう』『なんでここのコンビニの店員さんは、こんなに笑顔がないのだろう』『なんでこの道具はこんなに使いにくいのだろう』といった、日常生活をしていて「ふと」感じることだと解釈をしました。
言われてみれば、世の中に出ているアイディア商品(「ごはんつぶ」がつかないしゃもじ/レンジでチンするだけでできるからあげ など)は、普段の日常生活で感じていることが解決されるようなものが多いですよね。作った人たちが、日々の中で抱いていた「違和感」を、大事にし続けた結果だと思います。
また、そのようなものが作られている、ということは、そういう仕事がある、ということですね。

20歳までは本当にやわらかい頭です。いろいろなことを覚えることができたり、いろいろなことを感じることができたりと、たくさんの可能性があります。その中で抱く「違和感」は、君にとっての絶好の「人生のテーマ」なのです。

ぜひ、今「感じること」を大事にしてください。他の人がなんと言おうと、君が感じたことは君だけのものです。感じたことを実現したい、と思うのであれば、実現するためにはどうすればいいかを考えてください。
世界で初めて宇宙に行った人は、決して「絶対無理だ」と思って取り組んでなどいないはず。「そんなことできるわけない」と言ってくる人は、そんなことをやったことがないか、途中で諦めた人です。途中でやめちゃったら、できるものもできるわけないですよね。

「違和感」を考え続け、そのためにどうしたらいいかを考え、行動し続けることが、「自分」を作ります。「自分がわからない」と言いますが、作られてもいない自分を理解することなんてできません。
だから、今は「自分探し」ではなくて「自分作り」に取り組みましょう。その中で、必ず「これを果たそう!」というものが見えてくるはずです。