100回叩くと壊れる壁があったとする。みんな何回叩けば壊れるかわからないから、90回まで来ていても途中であきらめてしまう。
これはテニスプレイヤーの松岡修三さんの言葉です。松岡さんといえばいつも熱いメッセージを語る個性的なキャラクターの存在です。最近は1日1つのメッセージを載せた日めくりカレンダーが有名ですね。なかには熱血漢すぎて、ちょっと暑苦しいなと苦手に思っている人もいるかもしれません。
でも、この「100回叩くと…」という言葉は、ある意味で真実ではないでしょうか。人は一生懸命努力する中で、なかなかゴールが見えずに不安になったり、あきらめてしまうことがあります。勉強やスポーツでも、特訓の成果がなかなか現れず、やり方が間違っているのでは? 自分には無理なのでは?と思ってしまうのです。
それは多くの人が同様に感じる不安です。今年の春の合格インタビューでも、先輩たちは入試前の苦しい時期にそう感じたと話していました。でもその不安を乗り越え、がんばり続けた人こそが、勝利や合格といった成果を手にすることができるのだと思います。
もちろん不安を乗り越えるためには、努力を続けることが必要ですが、友だちと励まし合ったり、先生に悩みを相談するなど、ひとりで孤独にならないことも大切です。7月になるといよいよ夏休みが始まります。この夏は、100回叩き切るぐらいの決意で、粘り強く目標にチャレンジしてみてはどうでしょうか。