春の時期、古来より人々の心をつかんで離さない、桜。
歴史では日本独特の文化が生まれた平安時代以降、花といえば桜をさすほど日本では馴染みのある植物です。満開に咲きほこる艶やかさは新しい出会いのワクワクさを連想させ、その反面散り際の潔さは武士のはかなさを現してもいるようでもあり趣深いですね。
さて、その桜の花がきれいに咲く条件を皆さんはしっていますか。
桜は冬の厳しい寒さのもときれいな花のもとをせっせと作り、春の暖かさを感じ一気に開花します。厳しい環境は大きな力を蓄える条件なのです。ある程度の期間寒さにさらされないと開花できないのです。
このことは皆さんも同じではないでしょうか。これからの人生、苦しいと感じる体験が待ち構えているかもしれない。大きな壁が立ちはだかるかもしれない。もしかすると能開の予習や宿題、ノート評価の厳しさもそうかもしれませんね。ですが、その苦しさを乗り越えた先に本当の愉しさがあるのです。
桜が花を咲かせるには日本のようなはっきりとした四季が必要であり、みなさんがこれからの人生で笑顔を咲かすには強い意識、はっきりとした士気が必要になります。
ワンランク上の目標は簡単には届かないものです。だからこそ覚えておいて欲しいことは、厳しさは必ず皆さんの成長につながるということです。
来年度も様々なことに挑戦してください。
最後に、受験生が困難な時期をのりこえ手にした受験合格の便りを「桜、咲く」と表現することは風情があって素敵だと思いませんか。