今日は「たまご」の話をしたいと思います。
「コロンブスの卵」という言葉は、みなさんも聞いたことがあるでしょう。「誰にでもできることでも、最初に実行し成功するのは難しい」という意味で使われますね。
大西洋航路を発見したコロンブスが、成功をねたむ人々にたいして「卵を立ててみてください」といい、誰にもできなかったところ、殻を一部わることで簡単に立ててみせた。それなら誰にでもできると主張した人々にたいする見事な反論の逸話ですね。
このときのたまごは「ゆで卵」だったらしいのですが、実は「生卵」なら底をつぶさなくてもふつうに立ちます。
たまにスーパーで買ったたまごパックを教室に持ち込んで実演しますが、これがかなり楽しい。
先生がこの事実を知ったのは、小学生のとき図書館で借りて読んだ科学本に書いてありました。その日さっそく台所の冷蔵庫に向かい、時間はかかりましたが3個のたまごをテーブルの上に立てることに成功しました。何遊んでるの!と母には叱られましたが、立っているたまごを不思議そうに見ていた顔をいまだに覚えています。
必要なもの、
1. 新鮮な生卵(笑)。
2. 根気と集中力。
以上。これだけです。
新鮮なたまごの表面はざらざらしていますが、これが重要。あとは指先で重心を意識しながら、バランスをとる。たまごによって立ちやすい立ちにくいものがあるので、何個かためしてみるといいでしょう。
生徒のみなさんにやってもらうとよく分かるのですが、たまごが立つことを信じている又はたまごが立つことを知っている子は成功させるのが早い。半信半疑な子はすぐに諦めちゃいますね。他の子がたまごを立たせるのに成功したのを見て「ほんとにできるんだ」と分かってからようやく成功させます。
実はこのことは、みなさんの学習にもあてはまります。「この勉強を頑張って続けていたら必ず上手くいくんだと信じて又は知っていて取り組んでいる人は、受験でも何でも成功しやすい。この感覚が分かれば、今よりももっと勉強ができるようになりますよ。
まずは、先生を信じてたまごを1個立ててみましょうか。