1412088月の朝礼で、未来のエネルギー「核融合発電」が紹介されていましたが、いよいよそれが現実のものとなるというニュースが飛び込んできました。

10月中旬、アメリカで航空機や宇宙船を作っているロッキード・マーチンという会社が、10年以内に大型トラックの後部に入るサイズの核融合炉を実用化できると発表しました。
この発表がどれほどすごいものなのかを説明していきたいと思います。

まず、核融合発電って何?という人のために簡単に説明すると、「小型の太陽を作り、そのエネルギーを発電に利用するというものです。(太陽は「水素の塊なのですが、その中心で水素同士が融合して「ヘリウムに変わるときに莫大なエネルギーを発生させています。)
海水から作られる物質を燃料として利用するので、燃料がなくなる心配はほぼありませんし、同量の石油の約1000万倍ものエネルギーを生み出せるため、化石燃料を使った火力発電よりもずっとエネルギー効率が高まるそうです。

2019年からの稼動に向けて、国家の枠を越えて、日本・アメリカ・EU・ロシア・中国・韓国・インドによる協力体制の下で開発が進められています。しかし、想定される融合炉のサイズは直径が約30m、高さは60mほどあり、かなり大型です。それもまだ実験段階のものなので、発電所としての完成には程遠く、21世紀中に実用化するのは不可能とさえ言われていました…。

しかし、ロッキード社の人たちは諦めませんでした。研究・開発を続けた結果、融合炉を小さくすることで、実用化までの期間を大幅に短縮することができるという革新的な発見をすることができたのです。夢を夢で終わらせない、あくなき努力の賜物ですね。

まだ放射性廃棄物の問題は残っているようですが、将来的にはその問題も解決できる可能性があるとのこと。この発電が実用化されたら、蒸気機関の発明による産業革命以上の革命が起こるに違いありません。

どうか先生が生きている間に実用化されることを祈るばかりです。