フレディ・ノック氏という冒険家を知っていますか。
彼は11歳から高所の綱渡りを始めました。 その後、スタントマンとして空中曲芸や曲芸バイクなどを披露するなど人々を驚かせてきました。彼が46歳の時、ドイツ最高峰のツークシュピッツェ山という標高2,962mの山に渡されたケーブルカーのロープ上を綱渡りするという無謀なチャレンジをしました。ロープの長さは995m。ロープの直径はわずか5cm。
山頂のため、いつ強風が吹くかわからない状況の中で、命綱もバランス棒もなしで挑戦したのです。彼は90分もの時間をかけてなんとか渡りきりました。
皆さんは綱渡りをしたことがありますか。
空中に張った1本の綱の上を歩く曲芸です。
綱渡りをする時は、普通は綱や足元の状態が気になり下を向いてしまいます。
しかし、下を向いたとたん恐怖で、足ががくがくと震えるようになり、すぐに落ちてしまうのです。綱渡りのコツは下を見ず、顔を上げ、前をしっかり見ることです。
たどり着きたい場所を見つめ、前に前にゆっくりでもいいので進んでいくのです。
人生も綱渡りに似ています。
下を向いて歩いていると、自然と悪いことを考えるようになります。
「失敗したらどうしよう、できなかったらどうしよう」など、悪いことを考えるようになります。下を向くから、考え方も下向きになるのです。
まずはしっかり顔を上げることから始めましましょう。
そして、まっすぐ前を向き、目標を見つめてゆっくりでも良いので次の一歩を踏み出していきましょう。