国語に出てくる「主題」って知っていますか。小学生のときに習ったと思います。
「主題」とは物語などの「作者の言いたいこと」です。

例えば、「走れメロス」であれば、友情の尊さ。
「もののけ姫」であれば、自然との共存。
など、隠れたメッセージがあります。

皆さんは、「おおきなかぶ」の話を知っていますか。

おじいさんは甘くて大きなかぶを作ろうと畑に種を蒔いて育てました。そうすると、1株の大きな大きなかぶができました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 おじいさんはかぶを収穫しようとしましたが、大きすぎて一人では抜くことができません。そこでおじいさんはおばあさんを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、それでもかぶは抜けません。そこでおばあさんは孫娘を呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 それでもかぶは抜けません。そこで孫娘はいぬを呼んできて、いぬはねこを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」「うんとこしょ、どっこいしょ」 かぶをおじいさんが、おじいさんをおばあさんが、おばあさんを孫娘が、孫娘をいぬが、いぬをねこが後ろから引っぱって、・・・

で、最後には抜けるという話。作者の言いたいことは何でしょうか・・・。
「みんなで協力すれば困難も可能になる」ということが言いたいのでしょうが、果たしてそれだけなのでしょうか。

最後は誰が出てきて抜けたか知っていますか。ねずみです。ねずみが尻尾で引っ掛けてひょいっと抜けた。最後はそんなわずかな力で抜けた。

つまり、成功するためには「あと一歩の努力」が必要ということ。もう一歩努力すれば、あと1問解いていれば、あと1時間見直しをしておけば、結果が出るのに。合格できるのに。
ということは、皆さんは気づかないと思いますが、たくさんあります。そんなものです。

これからぜひ、今の自分よりも一歩だけでも、努力してみてください。それが必ず成功につながると信じて。それがいろいろなことを物語っていると思います。