最近、久しぶりに親戚一同が集まる機会がありました。
多くの親戚とは何十年ぶりの再会で、懐かしさと驚きが入り混じったひとときでした。

特に印象に残ったのが、75歳になる最年長の従兄との再会です。
私の父は末っ子で、一番上の伯母とは18歳も年が離れています。
その伯母の長男が今回再会した従兄です。
私とは年齢が親子ほど離れており、物心ついてからは初めて話をしました。
従兄は明るい性格で、ほぼ初対面にもかかわらず、気軽に声をかけてくれました。
最初は軽い世間話でしたが、次第にその話に引き込まれていきました。

従兄の話はとても興味深く、若い頃には東京でデザイナーとして活躍し、自分の会社を立ち上げて成功を収めたそうです。
数十年のキャリアを経て、最終的には共同経営者に経営を譲って引退しました。
引退後は悠々自適な生活を送っているかと思いきや、実はそうではありませんでした。
彼は65歳の時に新たな挑戦を決意し、なんと「保育士」の資格を取得したのです。
そして、75歳の今でも保育園で働き続けているといいます。

「どうして保育士になったの?」と尋ねたところ、彼は「少しでも人の役に立ちたかった」と答えました。
毎日の園児たちとの時間をとても楽しそうに語っていました。

この話を聞いて、「年齢はただの数字だ」と強く感じました。
65歳という年齢からでも新しいことに挑戦できることを、彼の姿から学びました。
年を重ねても、やりたいことがあれば挑戦できる。
そして、新しいことに挑み続けることで、人生がさらに豊かになるのだと気づかされました。

皆さんにも、これから多くの選択肢やチャンスがあるでしょう。
もし「これをやってみたい!」と思うことがあれば、ぜひ挑戦してみてください。
新しい挑戦が、皆さんの未来を大きく変えるかもしれません。
勉強も同じです。
新しい単元や難しい課題に直面しても、挑戦する気持ちを持ち続けてください。
それが成功への一歩となります。

学校の通学やティエラの教室への通塾に、電車やバスを使っている人もいると思います。
今年は物流運輸業などで、働き方改革に関連した『2024年問題』がクローズアップされています。
人手不足によるダイヤ改正や減便、廃止路線などをニュースでよく見聞きしますね。
先生の身近なところでも、バスの最終時間の繰り上げや1割減便、10月にはさらに減便。
山口県のJRは、山陽本線ですら今年からワンマン運転になり車掌さんがいません。
先生は、子どものころから電車やバスが大好きなので、交通不便地域への対策など、ダイヤ改正がマイナス面で捉えられる昨今が寂しくもあります。

その寂しさを癒すためか、気づけばネットで1985年3月号の時刻表を購入していました。
ちなみにこの時はまだJRではなく国鉄でした。
なぜ3月号かというと…
それは、全国的に大幅なダイヤ改正のシーズンだからです。
以前は、新しいダイヤ改正にワクワクしたものでした。
小4の頃、分厚いコロコロコミックを我慢して、3月は母親におねだりして全線掲載の大きい時刻表を買ってもらっていました。

さあ、700ページある時刻表を1ページずつめくっていきます。
時刻表と鉄道路線主体の日本地図が懐かしすぎる~。
まだ瀬戸大橋ができていなくて宇高連絡船だ~。
いまの新山口駅が、まだ小郡駅。
駅名にもワクワクします。
楽しすぎて、スタートの索引地図からページが全然進みません。
やっと新幹線のページへ…
東海道山陽新幹線は、まだ「ひかり」と「こだま」のみです。
新神戸駅に止まらない新幹線が、この頃はまだ結構あります。
寝台特急が数多く運行されています。
いい時代ですね~。

寝台特急といえば、私の思い出は、東京発の「さくら」です。
佐賀県の肥前山口駅(現:江北駅)で、長崎行きと佐世保行きの切り離しが行われる寝台です。
私は、高校生の時にこの寝台列車に山口県の地元から夜明けに乗車し、佐世保に向かいました。
この列車は、朝になると寝台料金がかからず、お得に乗ることができました。
車掌さんが来て、「空いているところならどこを使ってもいいよ」と言ってくれて、車両に自分しかいない贅沢な鉄道旅を楽しみました。
一場面一場面を、昨日のことのように鮮明に覚えています。

今は、時刻表がなくてもスマホで調べればすぐにわかります。
バスが今どこを走っているのかさえ教えてくれます。
寝台列車よりも速い「のぞみ」などの新幹線もたくさん運行されています。

でも、どこか無駄だと思えること、回り道だと思えるようなことにこそ、その過程に様々なドラマが生まれることがあるんじゃないかと先生は思います。
時代が変化したとよく耳にしますが、私が皆さんの頃だって時代が変わったとよく言っていました。
世の中が変化し続けているから今があり、変化し続ける未来があります。
ドキドキして、ワクワクできる未来に向けて、自分がどう変わっていくのか、将来を想像するのも良いかもしれませんね。

気温が下がり、秋の気配が近づいています。
10月14日はスポーツの日でした!
土日ゼミを終えての祝日で、このお休みを楽しみにしていた能開生もたくさんいたのではないでしょうか。
今週のゼミ内容の〇×付け、復習を終えてから何をしようか計画を立てていたのではないでしょうか?
学習記録帳やatama+の短期目標を活用して予習復習の計画立て、計画通りに勉強。
大いに学び、大いに愉しむためにもメリハリをつけていきましょう!

皆さんに問題です。
「スポーツの日」がどんな祝日なのかは知っていますか。
昔は別の呼び方だったこの祝日は、どんな思いが込められているのでしょうか。

体育の日は、1964年の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を記念して、1966年に毎年10月10日を「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」体育の日として制定されました。
実は10月10日は東京で「晴れの特異日」と言われるほど晴れが多いとのこと。
運動には持ってこいの日ですね。

ではなぜ体育の日がスポーツの日に変更されたのか?
実はそれぞれの言葉の持つ意味合いの違いに由来があるそうです。
みなさんは、次の二つでは、どちらの言葉の方が楽しそうに感じますか?
「体育の時間です」と「スポーツの時間です」。
なんとなく、後の方が楽しそうに思えます。

「体育」という言葉は、体を成長させるための勉強や訓練などのイメージが強いのですが、「スポーツ」はより広い意味で、楽しむことや他者との交流を愉しむイメージが強く感じられますよね。
同じ活動でも言い方を変えるだけで、こんなに印象が変わるのです。
そんな言葉のニュアンスを受け止め、2018年に法律が改正され「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」願いを込めて、「スポーツの日」に2020年から祝日名が変更されました。

 体育の日が制定された1964年から今日まで、人々の生活、考えは大きく変わっています。
ですが、名前が変わっても、みんながスポーツを楽しみ健康であってほしい、という気持ちは変わりません。

使う言葉によって、伝えたいことも受け取り方も変わります。
例えば  「問題が解けない」ではなく「まだ解き方を見つけていない」。
「暗記が苦手」なら「どうやって覚えると効果的かな?」なんて言いかえてみてください。
「やらなきゃいけない」から「勉強を楽しもう!」……そんな気持ちに変えられそうです。
勉強の本質は「テストで点を取る」だけでなく、「新しいことを学ぶ楽しさ」にあります。
みなさんも楽しみながら様々なことにチャレンジしてくださいね。

今年2024年の9月17日は中秋の名月でした。
みなさんは「お月見」を楽しみましたか?
知らなかった、忙しかったと見逃してしまった人は、ぜひ今年の10月17日に夜空を見上げて月を眺めてみてください。
晴れていれば、月が地球に最接近して最も大きく見える「スーパームーン」が見られるかもしれません。
「花鳥風月」という四字熟語あるように、日本人は昔から自然をいつくしみ、詩歌や絵を描く題材にしたり風流を楽しんだりしてきました。
満月(=望月、明月)、三日月(=若月、まゆ月)、新月、十六夜(いざよい)の月、半月(=弓はり月)、上弦の月、下弦の月などなど、日本には月を指す言葉がたくさんあります。
アメリカではどうなのかと調べたところ、毎月の満月に名前があるようです。

1月はウルフムーン/狼月(真冬に食料がなく、狼が空腹で遠吠えをするから)
2月はスノームーン/雪月(雪の日が多い季節であるから)
3月はワームムーン/芋虫月(冬が終わり、土の中から虫たちがはい出てくるから)
4月はピンクムーン/桃色月(草花が咲き始める季節だから)
5月はフラワームーン/花月(色とりどりの花が咲く季節だから)
6月はストロベリームーン/苺月(イチゴの収穫期を迎えるから)
7月はバックムーン/男鹿月(「バック」は雄ジカ。雄ジカが角を落とす時期だから)
8月はスタージェンムーン/チョウザメ月(「スタージェン」はチョウザメ。豊漁の時期だから)
9月はハーベストムーン/収穫月(作物を収穫する時期だから)
10月はハンターズムーン/狩猟月(狩猟に適した時期だから)
11月はビーバームーン/ビーバー月(ビーバーが巣作りにいそしむ時期だから)
12月はコールドムーン/寒月(冬が到来する時期だから)

また欧米では「満月は人を狂わせる」と信じられており、満月の夜は犯罪や事故が増えるといわれています。
満月の引力が地球の潮の満ち引きに影響を与えるように、人間の体の中の水分に影響を与えるという説や、月の怪しい光に魅了されて興奮したり、沈んだ気持ちになったりするという説もあります。
そこから狼男の伝説などの物語の題材になったのでしょう。
他にも、ベートーベンの「月光」やドビュッシーの「月の光」などのクラッシック音楽をはじめ、ゴッホやミュシャの絵画などのモチーフになったりと、日本以外の国々でも月は愛されてきました。
月の満ち欠けが科学的にまだ解明されていない時代から、多くの人々が月に魅了されてきたことがわかります。

ところで、いつも元気で明るい活発な人を「太陽のような人」ということがあります。
周りを明るくし盛り上げる、みんながあこがれる素晴らしい存在だと思います。
でもみんながみんななれるものでもありません。
しかし「太陽のような人」になれなくても、「月のような人」もいて良いと、先生は思います。
目立たず物静かながら、穏やかに優しく見守ってくれる、一緒にいて安心できる人も素晴らしいと思います。
みなさんには無理せず自分の長所を伸ばして目指せる、周りの人を幸せにできる存在になってほしいと思っています。