みなさんは座敷童を知っていますか?
座敷童は岩手県を中心に主にみちのく地方に伝わる神霊で、家の守り神とされています。
小さな子どもの姿をしており、夜中に物音を立てたり、遊ぶ声が聞こえたりするそうです。
座敷童のいる家は栄えるといわれており、反対に座敷童が去ってしまった家はさびれてしまうといわれています。
柳田国男の「遠野物語」には岩手県に伝わる逸話や伝承が多く収められており、座敷童の話もあります。
例えば、家の中で誰もいないはずの部屋から物音がする話や、二人の座敷童が去ってしまって家が寂れてしまった話などがあります。
「まんが日本昔話」にも、座敷童が去ってしまった村の富豪がさびれてしまったというお話があり、とりたてて理由もなく座敷童が去ってしまうことで家が滅びてしまうことに寂しさを感じてしまいます。

座敷童は岩手県だけでなく全国にいるといいます。
やはり岩手を中心としたみちのくに多いのですが、先生の住んでいる山口県にも座敷童に会うことができるという宿があります。
ネットで宿の口コミを見てみると、「夜中に足音がした」「写真にオーブが写った」「風もないのにボールが転がった」という不思議な体験が掲載されていました。
座敷童の宿をネットで予約し、口コミを調べたりするのもなんだか不思議な感じがします。
ちなみに、座敷童がいることで有名な岩手県の宿に泊ったことのあるという人に聞いたら、宿泊は一日3組限定だったそうです。

昔は人づてに伝えられていた座敷童の存在は、いまやインターネット上にも広がっています。
YouTubeにも座敷童の解説動画や座敷童がいるという宿に泊った体験動画がアップされています。
世の中が変わりこんな形で世間に広まっているなんて座敷童も想像していなかったことでしょう。

座敷童に会うと幸せになれるといいます。
お金持ちになったり、出世したり、素敵な人に出会えたりするそうです。
家の守り神だった座敷童が個人を幸せにする神様に変わっていっていることにも時代の移り変わりを感じます。
時代が変わっても座敷童が生き続けているのは、幸せになりたいという願いや、家や家族を大切にするという人々の思いに結び付いているからかもしれません。
あなたの近くにも、もしかしたら座敷童がいるかも……?

9月に入り、新学期に合わせて新しい文具をそろえたという人もいるかもしれません。
先生は、大事なテストがある日は、いつも決まった鉛筆を使用していました。
三菱のハイユニという鉛筆です。
普段使っているものと比べて金色の線が入っていて、かっこよく、高級な感じがして好きだったのを覚えています。
もちろん受験の時もその鉛筆を持っていきました。

みなさんは鉛筆の歴史について知っていますか。
鉛筆の始まりは、16世紀のイギリスだそうです。
イギリスのボローデル山から黒いかたまりが見つかり、鉛筆の原料(黒鉛)となったそうです。
はじめは黒鉛を握って文字を書いており、手が汚れてしょうがなかったそうです。
そこで木で挟んだり、糸を巻いたりして使っていたそうです。
これが鉛筆の原型となったといわれています。
しかし、取れる黒鉛が少なくなってきたとき、ナポレオンという人の指示で、部下が工夫を重ね、黒鉛の粉と粘土を混ぜて焼き固める方法を発見しました。
これにより、濃さや硬さを調節できる鉛筆の芯が誕生しました。
今もこの技術を使っているそうで、みなさんの鉛筆やシャープペンシルの芯にもHやBの記号があると思います。
これは芯の硬さや濃さを表していて、自分の好きな硬さや濃さで文字を書くことができるようになっています。

文字に残す歴史は紀元前からありますが、鉛筆の誕生は、勉強方法の進化につながったと思います。
文字に残すという行為は、勉強の基本です。
学んだことをノートに書く、その際に自分なりに工夫してノートを作る。
Ⅱ期はさらに進化したノートを目指して工夫を重ねてみましょう。