「塵も積もれば山となる」という言葉がありますよね。
例えば、毎日7時間眠る人と8時間眠る人では、1週間で7時間、1か月で30時間もの差が生まれます。
1年間だと、365時間(約15日間分)なので、冬休みと同じくらいの時間です。

こんなにも時間の差ができるって驚きませんか?

勉強にあてはめてみると、毎日10分英語の勉強を続ければ、1年間で約61時間の勉強時間になります。
小学校(公立)の1週間の授業時間は18時間~21時間なので、約3週間分の授業時間に相当します。
たった10分がこんなにも勉強時間として積み重なるのです。
さらに、勉強時間を10分伸ばして20分にすると、年間で学校の授業時間を6週間以上リードすることになります。
家庭学習しない人と比べるとその差は歴然ですね。

毎日コツコツと積み重ねることが大事ということは知っていると思いますが、具体的な時間にしてみるとより実感できませんか?
小さな努力が大きな成果に繋がります。

時間の使い方は、自分で決めることができます。
大切なことを優先して、計画的に使うことが重要です。
自分の目標に向かって、毎日少しずつでも努力を続けてください。

ただし、睡眠時間を削ることはお勧めできません。
十分な睡眠を取ることは、健康や学習効果にとっても大切です。
バランスの取れた時間の使い方を心がけて、充実した日々を過ごしましょう。

世界最古の建造物と言えば?
法隆寺?ジッグラト?パンテオン?
色々あがってきますが、世界最古の建造物の一つである誰もが知っているエジプトのピラミッドについて話したいと思います。
ピラミッドがこの世界に登場したのは紀元前2500年ごろと言われています。
ピラミッドが建造されるイメージとして、役人が作業員をムチ打って、重労働を課していた・・・、みたいなイメージがありませんか?まさに北斗の拳の世界ですね。
気になって調べたところ、実際はそうではなかったという説が、今では多くを占めているようです。

古来、エジプトには毎年のようにナイル川の増水がありました。
その期間は農地が水の下に沈んでしまうため、農民は仕事ができません。
この休耕期を使ってピラミッドは作られていたのだそうです。
そして、人々が建設に参加した理由、それは単に仕事が欲しいとか、パンやビールが欲しいからだけではなく、「ピラミッドが永遠を象徴する巨大なモニュメント、太陽神への信仰の象徴だったため」という説が近年になり注目されています。

つまり、古代の人々はピラミッドを嫌々建造したのではなく、未来の平和のため、築く意志、情熱を持って、また高い技術を持って何代にもわたり建設していたというのです。
人々の多大なる情熱と、そこから生まれる細部にわたる設計と施工へのこだわりがあったからこそ、4500年を経過した今現在においても、ほぼ原形を残してそびえたっていると考えられているのですね。

確かに、思い入れがなく嫌々建設されたものであれば、自然とずさんな造りになり、長い年月の中で朽ち果てていっているはずです。
そういう建造物は残っていないはずですし、絶対に残らないと先生は思います。

意志のないところには何も残らない。

勉強も然りです。
ただやらされている勉強は何も残っていかないのです。
何かしらの目標を持ち、力をつけようという意志を持ち、試行錯誤して向き合っていったものこそ、自分自身の基盤となり、その上に「力」という壮大な建造物を作り出すのです。

皆さん、この夏は意志を持って勉強に取り組み、未来を創っていく土台を築いてください。
期待していますね。

皆さんは国語で学んだ対義語を知っていますよね。

「自由」の対義語は? 「束縛」。 正解。
「平和」の対義語は? 「戦争」。 正解。
何か重い…。
でも、よくできているなと感心します。

例えば、「原因」と「結果」。出た結果にはその過程となる原因がある。
単純な反対の言葉ではなく、表裏一体となっています。そういう対義語もたくさんあり、おもしろいと感じます。
次は、「形式」と「内容」。
能開の勉強は正に「形式」と「内容」。「形式」はノートの作り方、直しの仕方などですね。
まずは形から入り、それだけでは力がつかないことを発見し、その「形式」に自分で試行錯誤して作り上げた「内容」を注ぎ込んでいく。
そうして、学力が伸びていく。

先生が一番、ぐっときた対義語を紹介します。
それは…。
「権利」と「義務」です。
もっと魅力的な対義語が出てくると思ったでしょ。
でも、本当にそうなんです。

「権利」とは手に入れた自由であり、夢、目標です。しかし、簡単に権利を得られるわけではありません。
大人の世界では「納税の義務」があります。税金を払い、大人は権利を得ているのです。
その権利とは日本という国の中で暮らさせてもらうという権利です。
義務を果たし、権利という対価を得ているのです。

もっと言えば、僕は将来金持ちになりたい。
でも、働くのは嫌なんだ。
こういう人がいたとすると、皆さんも「ふざけてるのか」って思うよね。
そう。
義務を果たさずに権利だけを求めるのはおかしな話です。

では、考えてみてください。
皆さんが将来、手に入れたい権利は何ですか?
お医者さんになりたい。
学校の先生になりたい。
〇〇中学に合格したい。
〇〇高校に合格したい。
とにかく強い男になりたい。
とにかくかっこいい人間に… などなど。

その思い描いた権利を手に入れるためには義務を果たさなければならない。
では皆さんの義務とは?

勉強すること。みんな、そう思うよね。
でも、違う。

皆さんの義務は何か。
それは…。

「成長」することです。
勉強ができるだけでは皆さんの思い描く権利は叶えられない。
今よりも、一歩でも、二歩でも、「成長」することで思い描く権利に繋がっていく。

「成長」するためには何が必要か。
それは、今の自分を少しでも超えていくことです。
そのために能開には「ゼミ」があり、「講習会」があり、「合宿」があるのです。
素晴らしいね。能開って。

この夏は「成長」するために、家族や友達と思い切り遊び、能開で思い切り勉強し、2024年夏にしかできない色々な経験をしてください。

気づけば、今よりももっと成長して、みんなの思い描いた「権利」に近づいているはずです。

皆さんの中にも、ペットを飼っている人は多いかと思いますが、我が家にも人間の年にして100歳になるミニチュアダックスのチョコ君がいます。
最近、彼が体調を崩し、病院に入院や通院をすることになり、彼がいる日常とは違う日々を過ごすことになり、考えさせてくれたことがたくさんありました。

チョコ君は会話ができるわけでもなく、何かをしてくれるわけでもありませんが、その存在が私の日々の生活の癒しとなってくれています。
チョコ君に感謝とリスペクトの日々です。

今では元気を取り戻してくれて、私とチョコ君のいつもの日常が戻りつつあります。

「これからの時間に何ができるのか・・・」
「自分の生きた証とは何なのか・・・」
今回のチョコ君の体調不良が、自分の生き方をふと考えるきっかけになりました。

みなさんも、未来への答え合わせを愉しみに、今を大切にして前進あるのみですね。