「あなたの好きな数字はなんですか?」
先生は、2とか7とかが結構好きです。
なんとなく。
さて、いつも算数や数学でお世話になっている「数字」にはハッピーな数字とアンハッピーな数字があるって知っていますか?
この「ハッピー数」、ちゃんとした数学用語なんです。
たとえば、13を「ハッピー計算」してみますね。

1×1+3×3=10   ⇒ 1×1+0×0=1
このように、1けたずつに分解して同じ数をかけてそれぞれを足します。
ハッピー計算を繰り返して最終的に1になる数をハッピー数と呼ぶんだって。
なにそれ、おもしろい!
他にもナルシスト数っていう数もあります。
ずーっと鏡を見ている数字でしょうか。
ぜひ調べてみてください。

そんなおもしろい数字の世界で、最近先生がピカイチ気になった数字6174を紹介します。

4ケタの数字を使います。
例として2024年の『2024』でやってみます。

①数字をバラバラにして、大きい順に並べます → 4220
②同じように小さい順に並べます → 0224
③大きい方から小さい方を引き算します → 4220-0224=3996
この3996で①~③を繰り返すと…

9963-3699=6264
6642-2466=4176
7641-1467=6174

さて、『6174』は7641-1467=6174ですね。
あれ?
もとの数と同じになりました!

じつは、どんな4ケタの数でも最後には6174になるんだそうです。
へ~、不思議だねぇ。
(ただし1111のようなゾロ目は除いてね)
この6174のような数は、インドの数学者カプレカルさんから「カプレカ―数」と名前がついています。
さらに、3ケタの数字も同じようなやり方で最後には「ある数」になるので、ぜひ計算してみてね。

4ケタの数字を見かけたら、ぜひみんなも挑戦してみてください!!

「わたしの見ている空は、ほんとうに青色か?」

遺伝などが原因で、色の見え方が通常の人と異なる人は、日本人男性の5%、20人に1人の割合といわれています。
20人に1人なら、データの散らばり的に、クラスに数人いてもおかしくはないですね。

「ねぇ、今日は雲ひとつない、きれいな青空だね!」
「そうだね、ほんとうに、きれいだね。」

そう返してくれたあの人は、実は灰色の空を眺めていたのかもしれません。
もしかしたら、あなただって、青色ではない青色を見ているのかもしれない。

たとえば学校での勉強。
国語で主人公の気持ちを考えることが得意な人もいれば、
算数で早く正確に計算することが得意な人もいれば、
体育でボールを遠くに飛ばすことが得意な人もいる。

たとえば休みの日の過ごし方。
外に出て、友達とバスケやサッカーをするのが好きな人もいれば、
自分の部屋で本や映画、アニメを見るのが好きな人もいる。

大人の世界だってそうです。
プログラミングやデータ分析が得意な人もいれば、
人と話して、相手のしてほしいことに気づくのが得意な人もいれば、
身体を動かして、重いものを運んだり組み立てたりするのが得意な人もいる。

こういうのは、どれが良くてどれがダメとか、
そういう勝敗とか、優劣の話じゃなくてね。

何が言いたいかというと、自分と人は違う。
同じ人間で、同じヒトだけど、自分と人は違う。

ヒトは「おなじ」「ちがう」を脳みそで考えることのできる動物なのですが、
油断すると、自分の先入観や思い込みの色眼鏡に支配されてしまうんですよね。

「自分と人は同じはずだ。」と。

だから、「あれは間違っている!」「こうあるべきだ!」なんて言いたくなるけど、
そういう認識で行動すると、失敗する。軋轢を生む。涙が流れる。

昨今の社会を見てみると、ダイバーシティとか、LGBTQ+とか、話題ですよね。

日本人は戦争に負けた後、大変な時代を乗り越えて、
少しずつ、少しずつ、日本を良くしてきました。

ご飯がない時代、お金がない時代、情報がない時代、そういう時代を経て、
点と点を線で繋いでいけば、日本人の生き方というのは、確実に良くなってる。

次なるステージへの成熟は、「心の豊さ」をもってして訪れるでしょう。
そしてそこへ行くには、平たく言うと、人と私は違うんだということを理解して、お互いにリスペクトすることが大切でしょう。

人間はね、一人ひとり、ちがっていいんですよ。
なんか、詩人みたいになっちゃった。

人には、みんなそれぞれ、得手不得手がある。
だから、いいんです。

だからこそ、みんなでそれぞれに、尊重し合って、手を取り合って、助け合って、
たった一人ではできなかったような、大きなことが、できるようになる。

ミギもヒダリもヒガシもニシも、80億の脳みそが、
それぞれにそれぞれのベクトルで思考するから、
総体としての人類は、間違わない。

多様性は、世界を救う。

だから、自分とは違う誰かを、簡単に、安易に、否定してほしくはないし、
あなたも、簡単に、安易に、否定されてほしくない。

「これからの豊さ」の時代を生き抜くための「お守り」を、あらためて。

「わたしの見ている空は、ほんとうに青色か?」

皆さんは、朝ごはんに何を食べていますか?
私は、ご飯・味噌汁・ヨーグルト・卵とベーコン・コーヒーをほぼ毎日食べています。
子どもの時からほぼ変わらず、同じ食事を取っています。
意外に飽きないものです。

アメリカにいるときに一緒に住んでいたメキシコ人がいたのですが、毎朝目玉焼きを3~4個も食べていました(笑)

アメリカのある州の学校では、朝ご飯を無料で食べることができるそうです。
日本もこういうところをぜひ真似して欲しいですね。
美味しい朝ごはんが学校や職場で食べられたらもっとモチベーション上がる??
朝ご飯を食べていないと調子が上がらなかったり、集中力が落ちて作業効率が悪くなったりするといいます。
学校のテスト・入試などで今まで努力を重ねていたとしても当日体調を崩してベストパフォーマンスが出せないのはもったいない!!
大人の世界でも「体調管理は仕事の内」と言ったりするように、皆さんも朝ご飯はしっかり食べましょう!!

ちなみに、先ほどのメキシコ人の子が周りに「卵はたくさん食べるべきだ」とよく力説していました。
スポーツ選手でもないのに・・・(笑)

AIを用いた技術が身の回りに浸透してきていますが、誰しも一度は使ったことがあるAI技術といえば「翻訳」かと思います。
日本文を入力すると英文に変換してくれますが、その仕組みを知っていますか?
先生は大学時代にプログラミングを通してこの「翻訳」を勉強していたので、今日は生徒の皆さんにその仕組みをできるだけ簡単に説明したいと思います。

コンピュータを使う翻訳のことを「機械翻訳」といいます。
その中で「統計的機械翻訳」という方法が有名でした。
その仕組みはまず、「コーパス」と呼ばれる日本文と英文がたくさん載っているものをコンピュータに学習させ、訳のパターンを覚えさせます。
そして仮に「日本語を英語に翻訳する事は難しい。」という文が入力されると、日本語を / 英語に / 翻訳する事 / は難しい / 。のようにフレーズごとに区切り、Japanese is / into English / to translate / difficult / .と英語に変換します。
最後に学習したパターンを使って並び替えることで、「Japanese is difficult to translate into English.」と翻訳できます。 
最近では人間の脳を模倣した「ニューラル機械翻訳」という新たな方法も登場してきていますが、これら機械翻訳には弱点があります。
コンピュータはなぜ間違えたかを考えることができないということです。

「武士は食わねど高楊枝」ということわざをGoogle翻訳に入力すると、「Samurai don’t eat toothpicks.」という訳が出てきます。
「武士は爪楊枝を食べない。」という意味になってしまいました。
コンピュータにはこれが誤訳であることを判断すること、自力で直すことはできません。
ちゃんと英語を勉強している皆さんであれば、簡単におかしいと気づくと思います。

普段みなさんが取り組んでいる「直し」は実は人間にしかできないとてもすごいことです。
間違いに気づき、次同じ間違いをしないように直すことで人間は成長して来ました。
連休明けで普段の生活に戻るのが少ししんどいタイミングですが、まずは「直し」に今一度取り組んでみることから、EXオープン模試に向けてさらに成長していきましょう。