最近ミュージカル鑑賞が趣味の一つになりました。きっかけは5年前のお盆に「レミゼラブル」という演目を鑑賞したときです。有名なミュージカルなので知っている方も多いでしょう。オーディション番組で有名になったスーザンボイルさんが歌った「夢やぶれて」や「民衆の歌」などはこの劇中の曲です。

劇場で何かを見るというのは、たまにいく映画ぐらいでほとんどなく、その時も有名な俳優さんや女優さんが出演するのを何気なく楽しみにする程度でした。

しかし、度肝を抜かれまた。

ジャッジャーン!!!からだ全体にぶつかってくる音の波!
生演奏の音楽!俳優さんの大迫力の声!
圧倒されまくりでした。
演目が進むにつれどんどん引き付けられ、拍手が自然と出るように。
「オンマイオウン」という曲のときには立ち上がりそうになるぐらい前のめりに。
そして、カーテンコールのときには気が付くと立ち上がって大拍手。

からだ全体で感じ、こころ動かされ、感動した1日でした。
そこから、ミュージカルを時間をつくって劇場で見に行くようになりました。

「好きなこと」や「やりたいこと」を始めるとき、からだで感じ、こころ動かされ「感動」することが「きっかけ」になることが多いですね。大きな感動でも小さな感動でも、何かをスタートする「きっかけ」になると思いますよ。しかも予想もしない意外なタイミングで来るかもしれません。

いろいろなことをやってみて、「感動・感心」が「きっかけ」になって「好きなこと」「やりたいこと」が増えてくると素敵ですね。

もうすぐ11月になりますね。11月20日は、先生が尊敬する人の誕生日です。

皆さんは、RFKを知っていますか。JFKなら、歴史好きの人は知っていると思います。そうジョン・F・ケネディ大統領のことです。そのケネディ大統領の8歳下の弟がRFKです。本名は、ロバート・フランシス・ケネディ、通称“ボビー”とも言います。

RFKことボビーは、日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは、兄のケネディ大統領と並んでよく知られた政治家です。ボビー・ケネディはケネディ政権下で司法長官となりました。兄を影で支え、マフィアの撲滅などに力を尽くしました。ケネディ大統領の暗殺後、自らも大統領になることを目指し、1968年の大統領選挙の予備選を戦っていましたが、ロサンゼルスで遊説中、暗殺されてしまいました。享年43でした。

この暗殺自体も、ケネディ大統領の場合と同じく不可解な点が多く興味は尽きません。しかし、ここで皆さんにお話したいのは、そのことではなく、ボビーが行ったある演説についてです。ボビーは、キング牧師と連携するなど、兄よりいっそう人種問題に力を入れていました。

その活動は海外にもおよび、当時、アパルトヘイト(人種隔離政策)を行っていた南アフリカにおもむき、人種差別廃絶運動に支援を表明し、演説を行っています。南アフリカ政府に命の保証はしないと宣言されるなど、非常に緊迫した状況で行われた、その時の演説が「さざ波演説」と言われているものです。

“我々は自由の名の下にあります
誰かが理想のために立ち上がるとき
より良い社会を目指すとき
あるいは不正義と戦うとき
そこにさざ波が生まれます
力と勇気のさざ波が何百万と行き交い
やがてうねりとなって
抑圧や抵抗という強固な壁も流し去るのです”

先生は、これを聞いて大変感銘を受けました。先生のような小さな人間は、大きなうねりを起こすことはできない 。しかし、小さなさざ波だったら起こすことができる。「君は一人ではない、背を向けるな」と勇気づけられた気持ちでした。

皆さんも、日々の目の前の課題・目標にしっかりと取り組むことで、さざ波を起こすことができます。それを積み重ねると大きな大きなうねりになり、皆さんの人生を変え、社会そのものを変える力になるかもしれません。

11月は、多くの模試が開催されます。 目の前の課題にしっかりと取り組むことで自分の中にさざ波を起こすよい機会です。それは、静かでも確実に大きなうねりとなり、皆さんの人生を変えていくはずです。しっかりと頑張りましょう。

季節はすっかり秋めいてきましたね。

食欲の秋、スポーツの秋、勉強の秋、読書の秋などと言いますが、先生も特に読書については好きな本を繰り返し何度も読むことがあります。すると、読むたびに新たな発見があったり、違う視点で書かれていることをとらえるようになったりしますよね。

さて、「葦編三絶」というという言葉があります。
意味は、「何度も繰り返して、熱心に本を読んだり勉強することのたとえ」になります。
「葦編」とは、昔、字を書いた木札や竹の札を皮のひもで綴った中国の書物のことで、それを繰り返し読むことで、皮のひもが「三絶」、つまり「三度も切れる」ことを表しています。

能開生のみなさんは、参考書を何度も繰り返し使っていてボロボロになったり、テキストを繰り返し解く中で中身が外れてテープで補強したりすることがあると思いますが、まさにその状態のことを指します。

能開では繰り返すことの大切さを伝えています。今使っているテキストはもちろん、過去に使っていたテキストも含め、「繰り返し学習」を行い、完璧に自分のものにしていきましょう!

10月に入り、秋の夜長に月がよく見える時期になりました。
突然ですが、皆さんは「中秋の名月」を知っていますか?
十五夜という言い方の方が、なじみがあるかもしれませんね。

「中秋の名月」とは、旧暦の8月15日の夜にみられる月のことで、毎年お月見をする風習があります。
旧暦は、月の満ち欠けを基準に、新月(月が完全にかけてしまう)になる日を各月の1日としていました。
(ちなみに、「1日」を「ついたち」と言うのは、「月が始まる日」=「月立ち」が「ついたち」になったと言われています。)
よって、毎月真ん中の15日はほぼ満月になります。「十五夜」という言葉は、旧暦の毎月15日の夜、または満月の夜という意味を持ちます。ですが現在では、十五夜といえば「中秋の名月」をさすものとして使われています。

「中秋」とは「秋の真ん中」という意味で、旧暦では7月から9月を秋としていましたので、旧暦の8月15日の月=秋の真ん中の月ということで「中秋の名月」と名付けられているのです。今年は9月10日の土曜日で幸運にもぴったり満月と重なりました。
(ちなみに来年は9月29日です。)

お月見は秋の農作物の収穫に感謝を捧げる風習で、お供え物と言ったら月見団子やススキですが、月見団子は月の形に似ているからなのでしょうが、なぜススキなのか皆さん疑問に思いませんか?ススキは秋の七草の一つで、本来は稲穂をお供えしたいところ、稲刈り前で稲穂がないため似ているススキを使うようになったそうです。そして、ススキは見かけによらず生命力が強い植物で、周りが焼け野原になっても地下茎が残っていますので、真っ先にゾンビみたいにわらわらと生えてくるのがススキなのです。(花言葉も強くて、活力・勢い・活気・元気など)

今年はもう過ぎてしまいましたが、来年の中秋の名月ではそんなススキの力強さや生命力を感じながらお月見をしてみてはいかがでしょうか?

先生は能開まで歩いてきていますが、時には颯爽と自転車できたいなと思う日があります。自転車を買おうかなと思って調べてみると、いや~、今の自転車はかっこいいですね。スポーツバイクというのでしょうか。スタイリッシュかつ速く走りそうなフォルム。色使いもおしゃれなものが多い。

先生は思いました。時代は変わったなと。先生が中学生や高校生の時は、ハンドルがどれだけアップしているかがかっこよさの基準でした。カマキリ型ハンドルと呼んでいた気がします。今はあまり見かけませんというか、ここ何年も見た記憶がありません。

スポーツバイクはかっこいいなと思いますが、先生がさらに興味あるのが「電動アシスト自転車」です。知っているよという人もいると思いますが、念のために説明をすると、電動アシスト自転車は、人がペダルを踏むと電動モーターがアシスト(補助)して、通常の力よりも小さい力で自転車が前進する優れものです。乗ったことはありませんが、先日TVで見る感じだと、坂道もラクラク上れるような感じでした。機能重視で考えて、これは電動アシスト自転車かなと思っています。

電動アシスト自転車には、注意しないといけない大事な点があります。それは、自分がペダルをこがないと自転車は動かないということです。電動モーターはあくまでアシストであって、乗れば勝手に自転車が前進するわけではありません。前に進むためには自分の第一歩が必要です。

スタートの第一歩を自分の力で踏み出さないといけないのは、皆さんの勉強に向かう気持ち(やる気)と似ていませんか。第一歩目は自分で踏み出さないといけません。だれかが何かをしてくれるわけではありませんし、気づかないうちに勉強がどんどん進むこともないのです。自分で「やるぞ」と思って第一歩を踏み出して勉強がスタートします。

やる気は、待っていても出てくるものではなく、自分で一歩を踏み出すことででるものです。いったん始めると、電動アシスト自転車のようにグーンとすすんでいきます。ただし、第一歩は皆さんが踏み出すのです!