みなさんが知っている昔話『桃太郎』についての話です。
みなさんはあらすじを知っていると思いますので、もはや説明する必要はありませんよね。
さて、この『桃太郎』についてですが、今日は違った切り口から考えていきましょう。

それは、『イヌ・サル・キジ、これだけの兵力で鬼退治は本当にできるのか?』
ということです。

まず、敵をよく知ることが重要ですよね。
鬼ヶ島には、どのくらいの数の鬼が生息しているのでしょうか。
『~ヶ島』というくらいですから、少なくとも200~400匹くらいは鬼が生息しているはずです。
このうち前線に出て戦うことのできる鬼の数はおそらく300匹くらいとしましょう。
そうです、イヌ・サル・キジの兵力ではちょっと勝てる気がしませんね…

ではみなさん、こう考えてみましょう。
イヌ、サル、キジ、これらの動物を少しずつパワーアップさせて、鬼ヶ島へ攻め込み、鬼退治ができそうな動物は何かを考えてみてください。

どうですか?良い動物は思い浮かびましたか?
『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』という
『向かう相手の実力や状況と自分の実力を正しく知ることで、負けない戦い方ができる』
という意味の超有名な言葉がありますよね?色々な所で聞いたことがあるかと思います。
ここからさらに応用して
『自分の実力をどこまでパワーアップさせれば敵に勝てるか?』
ここまで考えることが今のみなさんには必要なことなのです。

さあ、長い夏休みが始まります。
今年の夏をより充実したものにしていくためにも今日のこのお話を自分の目標や夢におきかえて考えてくれると嬉しいです。

…ちなみに先生だったら、
犬→ドーベルマン100頭、
サル→マウンテンゴリラ100頭、
キジ→鷹100羽
このようにパワーアップさせて鬼ヶ島へ攻め込みます。これなら勝てます!

記録的な速さで梅雨も明け、夏真っ盛り!という感じですね。能開の夏と言えば、「講習会」「合宿(特訓)」で、怒涛のように過ぎ去って行くイメージです。

世間一般では「夏だ!レジャーだ!」という雰囲気ですね。この数年はコロナ禍の影響もあって、「レジャーと言えばアウトドア!」という風潮で、いわゆるキャンプブームの波が先生にも押し寄せてきました。

学生時代は「自然探索部」という部に所属していて、毎月いろいろな所に行ってキャンプや登山をしていました。キャンプの楽しみ方として「不便を楽しむ」という考えがあります。家ならスイッチ一つで快適にできることが、外ではできません。それを、試行錯誤したり工夫したりして解決していく。そこに、達成感や喜びを感じるのです。

みんなも、この夏は「難しい」「できない」を試行錯誤しながら乗り越えて欲しいと思います。ちなみに先生は、張り切って行ったキャンプでテントを忘れました。準備も大事!

7月11日と言えば、その数字の並びから、多くの人がイメージするものがあるのではないでしょうか。

「7」と「11」とくれば、誰もが「セブンイレブン」をイメージすることでしょう。
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなど、私たちの周りには数多くのコンビニエンスストアがあります。生徒の皆さんにとっては、生まれた時から身の回りの至る所にあるでしょう。

さて最初に紹介した「セブンイレブン」ですが、日本の1号店ができたのは1974年のことです。今から約50年前ですね。皆さんは信じられないかもしれませんが、日本1号店ができた当初は24時間営業ではありませんでした。店名にもある通り「セブン」~「イレブン」と朝7時から夜11時までの営業でした。それでも当時は、朝早くから空いているお店や夜遅くまで空いているお店がほぼなかったため、非常に喜ばれたそうです。そうしたことがその後の365日24時間営業へとつながっていきました。

セブンイレブンは、もともとはアメリカ合衆国の小さな氷屋(昔は家庭用冷蔵庫がなく、各家庭は物を冷やすための氷を買っていました)が、日用品を売るところから始まりました。
ちなみに、ローソンはもともと牛乳屋さんです。ローソンのロゴを見ると牛乳ビンが・・・!?

時代が変わり、場所が変わり、あらゆる場面でより良い形へと変化を遂げてきたコンビニエンスストアです。その変化はきっと「店にくるお客さんのために・・・」という点では一貫していたと思います。

一番良い形を目指して変化し成長していくこと。それが進化だと思います。

-このお話は、リンという女の子の実際にあったお話です。-

リンは小学4年生の女の子です。
「パティシエすばる」という本を読んで、パティシエに憧れていました。
リンもすばると同じ小学4年生。すばるみたいに、素敵なお菓子を作ってみたい!
そう思ったリンは、お母さんに
「リン、マカロン作る!」と宣言します。
お母さんはびっくり。
「え、なんでマカロン?マカロンって作るのすごく難しいんだよ。リンちゃん、一人でお菓子作ったこともないでしょ。最初からそんな難しいのにチャレンジしなくてもよくない?」
最初はクッキーとか簡単なものから作ったら…というお母さんに、リンはムカッ。
「リンはマカロンを作ってみたいの!」
「なんでママは最初からリンには出来ないって決めつけるの!?」

…確かにチャレンジする前から出来ないって決めつけるのは良くなかったかな。
お母さんは反省して、リンに材料を買うお金だけ渡し、いつも通り会社に行きました。

お母さんが帰ってきて家のドアを開けると、お菓子の甘~い、いい匂いがします。
「ママ、マカロンちゃんとできたよ!」
「お姉ちゃんの友達にもあげたら、美味しい、リンちゃんすごいって言われたよ!」
リンの笑顔も声も弾んでいます。
「そうか~、すごいなぁ。難しいと思ってたけど、やればできるんだね。チャレンジしてみてよかったね。」
お母さんは、あえて難しいものに一人でチャレンジし、やりきったリンに改めて感心したのでした。

物語の世界では、ここで「めでたし、めでたし…」で終わるところですが、現実世界ではそうはいきません。この成功体験で気をよくしたリンは、翌年のバレンタインでも大量のマカロンづくりにチャレンジします。が、結果は大失敗。生地が全く膨らまず、大泣きします。夜お母さんと一緒にチョコクッキーを作り、なんとか翌日友達に配るのには間に合いましたがリンにとっては手痛い失敗経験となりました。中学生になってからの3回目のチャレンジも失敗。そして翌年の4回目のチャレンジで、やっと友達に配れる量のマカロンづくりに成功します。一度の成功、一度の失敗で放り出さず、何度もチャレンジすることで、コツや自信がついてきたようです。

どんなことでも、チャレンジしてみないと、うまくいくかどうかは誰にもわかりません。
皆さんも、この夏、何か一つ「チャレンジ」してみませんか。過去にチャレンジしてみてダメだったものに、もう一度チャレンジしてみるのもアリですよ。
夏休みは「夏のティエラエココンクール」も開催されます。
環境作文部門・エコイラスト部門の2部門で皆さんのチャレンジを待っていますよ。