皆さんは「ながら勉強」というのを聞いたことがありますか? 勉強をしているときに…

・音楽を聞いている
・テレビがついている
・机の上が散らかっている
・手元のスマホがどうしても気になる
・マンガやゲームに手が伸びてしまう

なんてことはありませんか? 先生や保護者の方に注意されたことがあるかもしれません。「やってはいけない」と分かってはいる。でも、どうしても気になる……。ついやってしまう……。その気持ち、分かります。

複数の作業を同時におこなうことを、「マルチタスク」というそうです。そして、マルチタスクについて知っていてほしい研究データがあります。

  • 脳はマルチタスクができるようにはなっておらず、絶えず必死に切り替えているに過ぎない
  • マルチタスクのときのIQ(知能指数)の低下は、禁止の薬物を吸っているときの2.5倍である
  • マルチタスクで、脳のストレスは3倍以上になる
  • マルチタスクで、集中力は30%に低下する
  • マルチタスクは、短期記憶や脳機能に障害を及ぼす(脳が縮小してしまう)

実は、マルチタスクはこんなに恐ろしいのです。

ただ、安心してください。決して、「テレビ・マンガ・音楽・スマホ・ゲームなどの時間を0にしなさい」と言っているのではありません。大切なのは「けじめ」です。「○時までは」「この課題が終わるまでは」と時間を区切ります。そして、集中して勉強したあとは、キチンと息抜きの時間を取ったらいいのです。また、スマホやマンガなど気の散るものは手元に置かないようにしましょう。スマホの置き場所でオススメなのは、玄関です。物理的にも心理的にも遠い場所に置けば気になりませんし、お出かけするときに忘れることもありません。ほら、一石二鳥です!

正しい家庭学習の習慣は、一生の宝となります。それは、現学年の教科書内容を理解することよりも貴重なものです。家庭学習を通して、学年が上がっても、社会に出ても通用する姿勢を培ってほしいと思います。

ここ最近、学習方法が多岐に渡るようになりました。様々な書籍やYouTubeを覗くと、受験に合格するための方法として、様々な学習アドバイスが溢れていますね。

皆さんも一度は目にしたことがあるはずです。

どれもこれも良さそうで一度試してみよう!と思う一方で、その中から自分に合った最善の方法を見つけるのはなかなか難しいのではないでしょうか。

そもそも考えてみると、皆さんの性格や環境、学力、学習状態、得意科目、苦手科目、志望校、将来の夢は人それぞれ。
成功方法が自分にマッチすれば問題なし!
様々な要因はありますが、全員に全員、その成功法がマッチしないのも事実です。

成功の方法が無限に存在するとして、失敗の方法は、いつの時代も誰にとっても共通と言えるのではないでしょうか。

①学習量の不足
②スマホが手放せない
③教えてもらうことが前提の学習
④アウトプットをしない
⑤やる前から諦める

これらが、勉強における失敗の代表例です。

失敗方法が不変で共通なら、それらを自身の勉強方法から取り除けば、自然と成功に近づいていくことは間違いありません。

みなさんはこれから、次を意識してみて下さい。

①学習時間を確保する。
②スマホはルールを作る。
③解説を読み込み、理解しようと努める。
④理解した問題をもう一度自分の力で解いてみる。覚えたならば、自分でテストをしてみる。
⑤とことん向き合う。

まさに、「勝ちに不思議の勝ちがあっても、負けに不思議の負けなし」です。
新学年が始まる今こそ、学習方法の見直し改善を行い、新学年で良いスタートをきりましょう!

2022年も始まりました。受験を控えるみなさんにとってはいよいよといった感じでしょうか。

ところで、皆さんは「アポトーシス」という言葉をご存知でしょうか?アポトーシスは細胞死の1つです。細胞死というとマイナスなイメージにつながりそうですが、決してマイナスなことではなく、生物がより良い状態を作り出すため、もしくは新しい体を作り出すために必要なものです。

例えば、カエルはおたまじゃくしからカエルに体を変化させるときに尾がなくなります。また、蝶はサナギの状態になったときに一旦体をドロドロの液体状に溶かしてしまいます。これらはこの先の変化のために必ず経るべき過程なのです。

さて、これから受験を控える皆さんにとっては追い込みの時期となりました。この追い込みの時期によく起きてしまうのが勉強しているにも関わらず成績が下がってしまうという現象です。

これは受験直前期によく起きてしまう現象ですが、勉強すればするほど同時に不確かな知識が増えてしまうことによって起きてしまいます。受験直前期にこのような状態になってしまうと、ものすごく不安な気持ちになりますが、大丈夫です。

それは先ほどのアポトーシスと同じでより良い状態を作り出すために必ず通らないと行けない道なのです。そんなときは慌てず過去に自分がやってきたことをもう一度復習してみましょう。そうすると頭の中が整理されて前よりもより良い状態が作れるはずです。

サナギからきれいな蝶になるために、もうひと踏ん張りです!

どちらが表か。もちろんみなさんが買った時に見えている面が表になります。当たり前のように思えますね。でも、よく考えてみてください。いつも通りに手で巻き取っていてください。さあ、手に巻きついている紙の見えている部分は表と裏のどちらでしょうか。いつの間にか裏が表面にきていませんか?

実のところ、使用するときは裏を使っていることがあります。では、表と裏で肌触りは違うのでしょうか。触ってみるとわかりますが表面の方がさわり心地がいいのです。さわり心地の良い面を使わないでいるのです。できたら肌触りの良い面を使いたいですね。

ところで、みなさんは目の前にある参考書を正しく使えているでしょうか。どのような場面で「さくいん」を使うのか。どんなときに「目次を使えばいいのか」正しい使い方をしなければ気持ちの良い使用感は味わえません。

さあ、早速今日から参考書の使い方を確認してください。多くの場合、最初の方に書かれています。参考書の正しい使い方を身につけて気持ち良く学習できるようにしていきましょう。

読んだ本に書かれていた話です。

その人の家の周辺で、ガス・水道の工事をずっとやっていたようで、そこに、あまりに素敵な警備員さんがいたのだそうです。

どんな警備員さんだと思います?

工事の現場に警備員さんっていますよね。工事をする人ではなく旗をふったり、交通を整備したりする人です。今回、その人の家の近所を担当した警備員さんはすごかったらしい。

たとえば、通行するところにプレハブ板2枚を置いて作業していたそうですが、板2枚の段差ができるから高さがでるわけです。歩いて渡るぶんには問題ないのですが、自転車で渡るときにはタイヤがぶつかってしまいます。

だから、その警備員さんは常に気を配っていて、遠くから自転車が視界に入ったら即座にプレハブ板を1枚取って、自転車でも通行しやすいようにしたのだそうです。その動きがまた機敏で、無駄がなく、笑顔も実に気持ちが良かったとか。

遠くからでも目があうと「ご迷惑をおかけしています」という感じで、深々と頭を下げるのだそうです。

感心した近所のおばさんのひとりが、工事現場の責任者に声を掛けました。
「あの警備員さん、すごいですね。対応がものすごく気持ちいいから、工事の騒音が気にならなくなりました」

すると責任者の人はこう言ったそうです。
「本当に彼には助けられています。

彼はNO.1警備員です。

 本来、工事は音がうるさいから、いつもクレームがひどいんです。わたしたちもこれが仕事だからしょうがないんですけど。でも、彼が警備を担当してくれたところは、

クレームどころか近所の方に感謝されてしまうんです

やるじゃないか。NO.1警備員!あなたに会ってみたい!
ひとりひり輝けばいい。そうすれば全体ももっと輝く。