突然ですが、「ザ・シンプソンズ」というアニメを知っているでしょうか。

名前は知らなくても、黄色い肌にギョロッとした目を見れば ああ!と気付く人は多いでしょう。「ザ・シンプソンズ」は日本でのサザエさんと同じようにアメリカの国民的アニメとして人気ですが、実は数学オタクの脚本家たちによって作られ、その話の中には一般の人だと気付かないような数学的ジョークがたくさん散りばめられていることはご存知でしょうか。

例えば、

nが3以上の自然数のとき、Xn+Yn=Znを満たす自然数X、Y、Zは存在しない。

これは証明されるまでに300年以上もかかった数学界最大の難問「フェルマーの最終定理」です。

さて、「ザ・シンプソンズ」では、何気なくこんな式が出て来ます。

398712+436512=447212 (この式をぜひそれぞれきっちり12回ずつ、電卓で計算してみて下さい。)

学校の勉強には直結しなくても、知っているから楽しめることが、日常生活の中にもたくさんあると思います。好奇心にふたをしなければ、そんな楽しみが積み重なって、人生がほんの少し豊かになるかもしれませんね。

生徒の皆さんへ

突然ですが・・・「テストの点数を上げたいですか?」と聞かれたら何と答えますか?

また、「絶対に点数の上がる方法がある」と言われたらやってみたいと思いませんか。

「今から先生が絶対にテストの点数が上がる方法を教えます」と言います。すると、生徒の皆さんは「うっそ~、絶対なんてあるの?」と思うでしょう。そんな皆さんは今から先生に騙されてください。「絶対に成績が上がる、いや上げると思って次にあげる内容をチェックしてください。

家庭学習には、「予習」「復習」「テスト勉強」の三つの内容があることを皆さんはご存じですよね。それぞれの目的を皆さんは知っていますか?

能開の勉強では(高校の勉強では)まず予習がきますよね。予習の目的は勉強の区分けです。「自分は今週の授業で何がわかって、何がわからないのだろう?わからない問題のうち調べたらわかりそうな問題は何だろう?調べてもわからない問題は授業をしっかり聴こう!」という心持ちが大切なのです。つまり予習の段階で、問題を三つに分類することです。

・わかる問題 ・調べたらわかる問題 ・調べてもわからない問題・・・この三つをテキスト上で色分けするとよいですね。

次に授業が終わったら復習がきますよね。復習の目的はわからない問題をつぶすことですよね。ここで「調べてもわからなかった問題」に取り組むことです。解答を見ながら、あ~でもない、こうでもないと思考錯誤しながら問題を解く。そして、思考錯誤の過程をノートに記す。ここでは、試行錯誤すること、つまり考えることが最も大切です。

そしてテスト勉強。テスト勉強で大切なことは覚えることです。そしてスピードアップ、正確さのアップも意識しましょう。「わかる」と「できる」は違います。「わかる」をできるにするには何度も何度も訓練をする必要があります。この訓練の少ない人がテスト後に「あ~失敗しちゃった、ケアレスミスしちゃった」と言っているわけです。先生に言わせると「詰めが甘い」ということです。実力があるのに練習不足と言う訳です。

皆さんは、一週間でこの三つをバランスよく学習できているでしょうか?まずは一週間の中で「予習」「復習」「テスト勉強」の時間をバランスよくとりましょう。そして、予習は問題の区分け、復習は試行錯誤、テスト勉強は覚える、スピードアップ、正確さを意識して勉強に取り組んでみましょう。これである程度の学習時間が確保でき、科目ごとの学習ポイントがわかれば、必ず成績が上がります。さあ、今から行動に移しましょう。

「口」(クチという漢字)に2画を付け加えると、どんな漢字が思い浮かびますか? では、この後の文章を読まずに、できるだけたくさん書き出してみてください。時間は、2分間です。

皆さん、どうだったでしょう、たくさん挙げられましたか?

例えば、たんぼの「田」がそうですね。さらに、下に突き出れば「甲」。上に突き出れば「由」。上下に突き出れば「申」で、付け加えた「十」を外に出すと「古」や「叶」ができます。そして、「口」の中に書くの字を「+」ではなく、「一」だけにすると「旧・旦・白」などがありますね。また、「+」以外に「口」の中に他の2画を書くと、「目・四・囚」が考えられます。これで、もう終わりでしょうか。いえいえ、まだまだありますね。それは、「口」の周囲に2画を書くパターンです。「右・石・只・兄・号・史・台・占・召・句・可・司・加・叩・叱」など、たくさんあります。

これまでに出てきた「口」に2画を付け加えた27個の漢字は、一つひとつはどれも簡単で、知らない字はないのではないでしょうか? 確かに頭の中に入っている漢字ばかりですよね。では、考える時間が2分間ではなく5分間だったら‥、10分間だったら‥。本当にすべて取り出せたでしょうか? もちろん、答えられる数は増えますが、以前にこの問題を解いたことがない限り、すべてを答えるのは難しいと思います。もし、自信のある方は、次の問題はどうでしょうか? 10分間で「画数3の漢字」をできるだけたくさん書き出してみてください。33個はありますよ。

実力をさらに高めるためには、インプットの学習だけではなく、アウトプットの学習も必要です。能開(ティエラ)では、10月から公立模試を使ったアウトプットも強化する学習プログラムが、中3生を対象にスタートします。知っていても答えられない。本格的な実戦演習で数多くの問題に慣れ、そういう部分も確実に減らしていきましょう!

大人になると子供の頃より時間が短く感じるそうです。「ジャネーの法則」というものがあり、10年生きてきた人にとっての1年と、70年生きてきた人にとっての1年では、同じ1年でも感じ方が全く違うそうです。

また、退屈な授業で何度も時計を見る場合、時間がなかなか過ぎないと感じるように、時間の経過に注意するほど、同じ時間でも長く感じられるそうです。これが子供と大人の違いに関係しているらしく、子供には待ち遠しい行事が多いのに対して、大人になると慣れ親しんだ刺激の少ない出来事ばかりのため、時間の経過に注意する回数が減り、その分時間が短く感じられるとのことです。

いよいよ2学期が始まりました。新しいことに挑戦し続ける人は、常に新しい刺激を受け、本当の意味で「長い」人生を送ることができるのかもしれませんね。