約束は誰としますか?
家族や友達、先生などいろいろな人といろいろな約束をしますよね。みなさんは約束を守る人ですか? 約束を守れなかったとき、「まぁいっか」で終わらせていませんか?
でも、逆の立場で考えてみませんか?
友達と大切な約束をしたとき、その友達が約束を守ってくれなかったら、それが繰り返されれば、その友達のことをみなさんは信用できるでしょうか。

自分との約束というものもあるでしょう。
自分との約束=目標ということが出来ますよね。
例えば、1年前に「私は、毎朝早く起きて、1時間勉強する」と決めたとしましょう。
今、それが続いている人は、自分のやって来たことに自信が持てるはずです。
それが積み重なった時、自分の心の中で、喜びが増えていくでしょう。
逆に、今続いていなかったら?
嫌な気持ち、「やっぱり私はダメなやつだな~」って自己嫌悪になりませんか。
さらに、その目標を持たなくなった時、不安、虚しさ、悲しみが増えていきますよね。

どんなに小さな約束でも守られれば大きな信用=自信になるに違いありません。
人は誰しも困難にぶつかることがあります。
その度に、「まぁ、いっか」で終わらせてしまうと、5年後、10年後はちっぽけな自分がいるだけです。
今からでいいんです。
時には歩く速度がゆっくりになっても、遠回りしてもいいんです。
ただ自分の信じる道を堂々と進み、自分との約束を守りましょう。
それが大きな自分に変えてくれます。

マジシャンという職業を知っていますか。手品師のことです。

テレビなどで手品をやっているのを見たことがある人もいるでしょう。
例えば、カードを相手に1枚選んでもらい、そのカードを残ったカードの真ん中あたりに戻す。「パチッ」と指を鳴らすと選んでもらったカードが一番上に上がってくる。不思議ですよね。

でも手品にはやってはいけないルールがあります。
「同じ手品を繰り返してはいけない」

手品が成功するのは、「今から何が起こるか、見ている側は分からない」という点にあるのです。見ている側は何が起こるか分かっていないので、実はタネが見えているのに、それがタネだと気づかないことが多いのです。
つまり、「予習」をしていない状態だから手品が不思議に見えるのです。

手品を勉強に置きかえてみましょう。
ぶっつけ本番の授業は大変です。
何が起こるかわからないから。
でも、予習していると授業がとても分かりやすいですよね。

「移項」がよく分からない、「等積変形」がよく分からない、「有理化」が分からない。理解するのは難しいかもしれませんが、こういった用語が出てくると最低限知っておくだけでも、それはそれで予習なのです。

大変だけど予習をがんばりましょう。できるだけ予習をがんばって授業に臨みましょう。
きっと学力アップのタネが見えてきますよ。

突然ですがみなさんに質問です。

『ひとりで家にいるときに次に挙げる事柄が同時に起こりました。あなたならどの順番で片付けていきますか?』

①赤ちゃんが泣きだした
②トイレに行きたくなった
③電話が鳴った
④チャイムが鳴った
⑤お風呂の水が出しっぱなしなことに気づいた

さて、どうでしょうか。
「とりあえず風呂の水はすぐに止められるからまずはそこから……」とか、
「赤ちゃんがかわいそうだからあとはどうでもいい!」とか、
何を優先するかは実は三者三様かと思います。

こういう「一気に何かをこなさなければいけない」という場面が、みなさんにもあるかと思います。
ただ、私たちには1つの体しかありませんので、「同時に全部こなす」は土台無理な話です。
「一気に」を求められる場面(「定期テスト前にゼミの宿題が修羅場」的なやつですね。)でみなさんにぜひ意識してほしいのは、「何かを諦める」のではなく、「優先順位を考えて順番にすべてこなす」ことです。
「チャイムが鳴ってるから赤ちゃんは泣かせておけばいいや!」……なーんて諦める人はいないと思います。
願わくはみなさん、
「とりあえずチャイムの向こうの人には事情を説明して別室で待ってもらって、まずは落ち着くまで赤ちゃんのそばにいてあげよう。」
と、優先順位をつけて修羅場を乗り切れる人になってくださいね。

(おまけ)
ちなみに上の質問はネット上で見かけた心理テストで、これによって「あなたが人生で何を優先するのか」がわかるそうです。

①赤ちゃん …愛情
②トイレ …自分自身
③電話 …仕事
④チャイム …友達
⑤お風呂 …お金

だそうです。
優先順位をつけるためには、こういう自分の価値観を知っておくことも大切ですね。

ある休日に、親戚のおじさんと2人でお昼ご飯を食べる機会がありました。親戚のおじさんは「お蕎麦が食べたい」ということで先生が知っている蕎麦がおいしいお店を紹介することにして、お店に向かいました。が、なんと定休日。下調べをしなかった先生が悪いですね。おじさんに謝ると、「近くにもう1店舗、おいしい店があるからそっちに行こう」と今度はおじさんの案内でそちらに移動しました。とてもおいしいお蕎麦を無事に食べることができました。紹介するつもりだったのに、逆に紹介された形になってしまいました。

おじさんはものすごくお蕎麦が好きで、きっとたくさんの名店を知っているのだと思います。(もしかすると先生が紹介したい店も知っていたのかも・・。)お蕎麦屋は意外と急な定休日もあるようで、最初の店が定休日でもおじさんはまったく動じていませんでした。パニックになっている先生と違い、すぐに落ち着いて次の店のことを考えていたようです。

「機転がきく」、とは「臨機応変な対応ができる」という意味です。

どんな状況でも臨機応変な対応ができる、ということは、そのことを日頃から意識して行動しているからできるのだと思います。もちろん好きなことに関してはみなさんもできると思います。

勉強に置き換えるとどうでしょうか?苦手な科目の授業で急に先生にあてられたり、急に想定外の問題に出会ったときにみなさんは機転をきかせられますか?機転とは、「たくさんの経験値」、「たくさんの練習量」、「たくさんのイメージトレーニング」から身につくものだと思います。先生は臨機応変が苦手なので、何が起きても冷静に考えることができる人をあこがれます。みなさんもたくさんの宿題やテストを乗り切った先に、どんな問題でも冷静に解ける人になってみたいと思いませんか?

さて、機転がきく人を目指して、今日もいろんな問題に触れていきましょう!