190128昨今の将棋界は、大きなうねりが巻き起こり、何かと話題に事欠きません。印象的なのは、「新星・藤井聡太七段の登場と快進撃」「おちゃめな“ひふみん”人気」「コンピュータ将棋ソフトの劇的な進化」、そして昨年末、「天才棋士・羽生善治プロ、27年振りの無冠転落決定」というショッキングなニュースが舞い込んできたことです。

若いときからずっと一線で活躍し、圧巻のタイトル連続保持記録をはじめとする羽生善治九段(2018.12.25より)の戦績の凄さは、とても一言では説明できません。ただ、異競技のチェスの腕前も全国レベル、2018年には国民栄誉賞を受賞、AIにも造詣が深い識者である彼は、「日本史上最強の棋士」であると言っても過言ではないでしょう。今回の一件は、平成の終わりと共に混迷の戦国時代への突入を予感させる、将棋界の歴史が動いた瞬間であったように思います。

羽生善治九段は30年以上の間輝かしいキャリアを経てきましたが、その道のりは山あり谷ありの連続でした。時折、自分の欠点が浮き彫りになった状況であっても、彼は欠点の多くは長所の裏返しと捉え、自分の短所を直そうと無理にがんばって矯正すれば、自分のかたちに何か狂いが生じ、更に調子が落ち、長所までが崩れてしまうと考えました。だから、負けがこんでも「足りない部分が明らかにされている」時と認識し、自分にしかない「方位磁石」をじっくりと磨くことを大事にしました。

また、過去の百戦練磨の体験から、「才能」について、羽生善治九段は次のように話しています。
「報われないかもしれないところで、同じ情熱・気力・モチベーションを持って継続しているのは非常に大変なことであり、それこそが才能だ。」

今まさに受験シーズン。目の前の試験やその先の将来に対して、どうしても不安になることが多い時期だと思います。その道を志して少しずつ積み重ねていけば、気が付けば着実に前進しています。今できることをひたむきに続けていくという健全さが必要なのですね。ゴールは遠くとも、一歩一歩進んでいきましょう。

190121先週の末に面白いニュースが飛び込んできました。

鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた日本のイプシロンロケットに、世界で初めて流れ星を作り出す小型衛星が搭載されていたというものです。打ち上げは無事に成功し、衛星は無事に軌道に乗ったそうです。

この衛星「ALE(エール)-1」が、宇宙空間で流れ星の素になる直径1センチ程度の金属球を放出すると、地球を約三分の一周してから大気圏に突入し、上空60キロ~80キロの高さで輝きながら燃え尽きるため、地上では、直径200キロの範囲で流れ星を鑑賞できます。実験で使う流星源は天然の流れ星の素となる物質より大きく、ゆっくりと大気圏に突入するので、天然の流れ星より長く光り続けることができるそうです。

一方で、このプロジェクトでは、人工流れ星を投下することで、自然界の隕石や流れ星のメカニズムを解明したり、人工衛星や国際宇宙ステーションなどの人工物を大気圏に突入させて安全に廃棄させるためのデータ収集にも役立てていく目的もあるそうです。

まずは2020年の春に(来年です!)瀬戸内海の上空で人工流れ星の実験を行います。そして将来的には1回で数10個の流れ星の素を投下して、大きなイベントなどで活用することが期待されています。

流れ星に願いをかけるとそれが実現するといわれていますが、その瞬間をとらえるのが難しいもの。でもこの人工流れ星プロジェクトが成功すれば、願いをかける時間をたっぷりかけられるようになるかもれませんね。

190115「鶏が先か、卵が先か」という言葉を聞いたことがありますよね。
みなさんはどちらが先だと思いますか?

ある生化学者によると、「鶏が先」だと結論づけている。
(鶏の中に卵のカラを作る細胞があったから)
しかし、ある学者は、「その最初の鶏」が存在するためには「卵」があったと反論(笑)。

一方で、数学者によると「卵が先」と結論づけている。
卵の数と鶏の数を数学的に予測していくと、卵から鶏の数は予測できたが、
鶏から卵の数は予測できないと。

さて、これが神学となると
神の創造したものに「鳥」がある。したがって「鶏が先」

仏教的になると
時間は永遠に繰り返されるという概念がある。
つまり、「はじまりはない」という結論になる。

・・・

見方・視点が違えば、結論は違う。
もちろん、どれも正しいと思います。

たとえば、「得意な科目」は何ですか?と聞かれたときに
多くの人が答えるのは「好きな科目」か「点数が取れる」科目でしょう。
「好きが先」か「点数が先」か…人ぞれぞれ。

好きになるために毎日毎日あの科目大好き!と唱える? 笑
苦手な科目を克服して好きになって得意にする? 笑

何でもいいでしょう。たくさんのやり方があるんです。それを見つけていくのが本当の勉強の楽しみです。失敗してもいいですから、自分が一番楽しい方法で努力するのが一番だと思います。

1901072019年を迎えました。
アポロ計画で宇宙飛行士のニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月面に着陸したのが1969年の7月20日。今年はそこからちょうど50年となるわけです。

さて、今回は『重力』に関するお話です。
まず宇宙は無重力空間といわれています。
地上では重力の影響で地上に立つことができますが、宇宙ではそれができません。
ふわふわと浮いている状態になってしまいます。
この状態で起こるといわれるのが「宇宙酔い」です。
吐き気や頭痛、方向感覚がおかしくなるというような症状が出ます。

そもそも人間の体は重力のある環境で存在するようにできています。
皆さんの体を流れる血液は、両足から重力に逆らって心臓まで戻ります。
重力がなくなると勢い良く上昇し、脳にまで流れ込んでしまうそうです。
地上で逆さづりにされるような状態というと、想像しやすいですね。

宇宙飛行士になるには、これに耐えられるように訓練を繰り返すようです。
(もちろんそれ以外の訓練もありますが。)
また、宇宙空間では重力の影響がないため、筋肉がどんどんとやせ衰えていくそうで、そのため、宇宙船内では毎日数時間の運動が行なわれています。

実は重力がある(=重さがある・負荷がある)ことをで、私たちの身体は鍛えられているのですね。これって毎日の勉強に似ていると思いませんか。しんどいなと思いながらも、少しずつ勉強を続けることで、知らず知らずのうちに、皆さんは力がついているのです。

世間では民間人による宇宙旅行も話題になり、宇宙がすごく身近なものになったように思われます。将来、皆さんの中から宇宙飛行士になる人が出てくるかもしれませんね。