いつのまにか、肌寒くなり季節の変わり目を感じますね。
秋を感じる行事の一つに十五夜があります。皆さんは十五夜ってどんなイメージがありますか?
童謡『うさぎ』を歌って、月見団子を食べるぐらいですかね。
最近では団子やすすきを供える家庭も少ないでしょうね。
昔は作物の成長と収穫に感謝する意味も込めて十五夜の満月に祈りをささげていたそうです。
先生の住んでいる地域では十五夜に変わったことをしています。
子どもたちは頭にわらを鉢巻のように巻きます。
地域のおじいちゃんたちが大きな綱を用意して、円になるように敷きます。
その円になった綱が土俵となり、子どもたちが相撲を始めるのです。
小さい子も中学生くらいの子も一緒に行います。
相撲大会が終わったら、今度は土俵にしていた綱を使って、おじいちゃんおばあちゃんから子どもまで、そこ地域に住むみんなで綱引きを行うのです。変わった風習ですよね。
調べてみると南九州の方には似たような綱引き・相撲をしている地域がたくさんあるそうです。
昔の人は、今まで努力して育ててきた作物を収穫できることに感謝し、十五夜の夜に来年の収穫への祈りをささげてきました。
君たちもぜひ来年の自分の姿を想像してください。今ある自分の目標を達成できるよう努力し、達成できたならば感謝する心を忘れないようにしましょう。感謝する相手は月ではなく、親や友達かもしれませんね。