皆さんは、勉強以外で「興味を持って取り組んでいることは何ですか」「普段から頑張っていることは何ですか」と聞かれたら、多くの人が様々なことをあげてくれるのではないかと思います。
スポーツをしている人は、自分が取り組んでいるスポーツが答えになりそうですし、習い事をしている人も多いので、自分が習っているものが、興味を持って取り組んでいる事なのではないかと思います。本が好きなので読書というのもいいですよね。先生が知らないだけで、もっと多くのことに皆さんは取り組んでいるのではないかと思います。
じゃあ先生は? ということで先生が最近頑張ろうと思って取り組んでいることを紹介したいと思います。
一つ目は料理です。料理マンガを読んでその気になりました。かなり単純です。
二つ目は筋トレです。この夏に鍛え抜かれた体を披露しようと思い始めました。これもかなり単純です。そして披露する場所は今のところありません。
三つ目は英語の勉強です。
今回の朝礼は、なぜ先生が英語の勉強を頑張ろうと思ったかを話したいと思います。
今年の春でした。先生はある英語の達人と出会う機会があったのです。もちろん達人本人が、「俺、英語の達人だからさあ」と言ってきた訳ではなく、もしそうだったらその性格についていけずその場でバイバイでしたが、先生が勝手にその人を達人だと思ったわけです。どちらかといえば逆で、その方は謙虚に「まだまだ英語の学習者です」と仰ってました。
なぜ達人と思ったかというと、その方はTOEIC満点、英検1級、TOEFLやその他の英語の資格もかなりの高レベルで取得されていました。そして先生よりかなり若い。まあ、若さは関係ないといえば関係ないのですが。
資格だけでなく、その方が話す英語を聞いた時に、「え?これ日本人の話す英語?」と思ってしまうくらいカッコイイ英語を話されていました。カッコイイといってもチャラチャラした英語ではなくきちんとした英語でした。
先生はてっきり、帰国子女か長期留学の経験がおありなんだろうと思って達人に聞いたところ、生まれも育ちも日本で、大学を卒業するまで海外に行ったことがないということでした。英語の資格の勉強も、その英語力も日本で勉強して身に付けたということでした。
「純粋にすごいな」という気持ちがものすごい興味に変わり、先生はどんな英語の勉強をしたのか達人に聞いてみることにしました。勉強自体は、英単語を覚え、文法を習得し、英文読解ができるようになる。そして聴く練習(リスニング)と話す練習(スピーキング)を行うというものでした。
先生が感動したのは、「○○という単語帳は100回くらい繰り返しました」とか「○○という文法書はページ数を言われたら、そのページに何が書いてあるか言えるくらい覚えました」とか、その他にもいくつかの仰天エピソードを聞いたときでした。つまり先生が目の当たりにしている達人の英語力は、ものすごい努力の積み重ねで得たものだったのです。
先生はこの達人とお会いして、日本にいても英語の勉強の仕方や努力の量で、達人までとは言わないまでも、すごい英語力を手に入れることができるのではないかと思ったのです。だって、達人も日本で生まれて育って英語力を身に付けたわけですから、同じ日本人である先生にもできるのではないかという結論に達したのでした。それが英語を頑張ろうと思ったきっかけです。
皆さんはこれから講習会や合宿という多くの人が集まる環境を経験します。そこには多くの出会いが待っています。先生が達人に会って英語の勉強をがんばろうと思ったのと同じように、自分を刺激してくれる出会いが必ずあると思います。
特に同じ学年であれば、その人が特別なのではなく、自分にもできるのではないかと思ってみてください。先生が興味をもって達人にいろいろ聞いたようにいろいろな質問をするのもいいでしょう。
皆さんにとっての多くの出会いは必ず皆さんを成長させてくれます。