180326先月、韓国・平昌で行われた冬季オリンピック。日本勢はかつてないメダルラッシュとなり、とても盛り上がりましたね。
その中でも、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手のシングル66年ぶりの大会2連覇の快挙は、強烈なインパクトを世界中に与えました。

「弓の弦を結ぶように、凛とした生き方をしてほしい」と、結弦と名付けられた羽生選手。
幼少から今に至るまで、数々の輝かしい成績を残して順風満帆にキャリアを重ねてきましたが、昨年秋、選手生命に関わる大ケガをしました。
オリンピック代表選出そのものも危ぶまれる中でのぶっつけ本番となった今大会。ショートプログラム・フリースケーティングとも、いくつものジャンプを完璧に決め、ブランクの不安を払拭する圧巻の演技を披露して、見事金メダルを獲得しました。
 
羽生選手は、現在、全日本空輸(ANA)に所属しながら、早稲田大学の人間科学部(通信教育課程)にも在学しています。中学・高校時代の成績はオール5で、フィギュアと学業をきちんと両立してきました。
プーさん愛好家、イヤホン収集家といったお茶目な一面もあり、明るく爽やかな印象の羽生選手ですが、いざリンクに上がると人格が変わったかのような気迫の滑りを見せて、人々を魅了します。全身全霊で魂を込めた演技のあまりに時折見せる鬼のような形相は、男っぽさも感じます。

あるインタビューで、彼は次のようなことを話していました。
「努力はウソをつきます。でも、無駄ではありません。努力の正解を見つけることが大切です。」
“報われない努力はない”とよく言われますが、羽生選手は全く反対の考えでした。実際、オリンピックでは、練習を一番してきた人が必ず優勝できるわけではないし、逆に、一時の勢いで勝っちゃったということも結構あります。
大会後の去就が注目されましたが、金メダルを決めた翌日の会見で、治療期間は必要ながらも、「スケートをやめる気はまだありません。」と、彼は現役にこだわる意思を表明しました。オリンピックでスケートが終ったわけではなく、もっとうまくなろうという想いを持ちながら、努力の正解を探し求めて、新たな旅を続けるのでした。
偶然にも、スピードスケート女子の小平奈緒選手も、「金メダルをもらうことは名誉なことですが、これからどういう人生を生きていくかが大事になります。次の挑戦へ、スタートです。」と、同じような発言をしていました。

今回、ケガを乗り越え、神がかったようなスキルと表現力で不死鳥のごとく復活を遂げた彼の凛とした生き方に、大いなる勇気とパワーをもらいました。
「金メダルはゴールドだけどゴールじゃない。」そだねー。

180319昨日、大阪の万博広場にある太陽の塔の内部が一般公開されるというニュースがありました。大阪万博が開かれたのが1970年ですから、途中で限定的な公開があったとしても、48年前ぶりの公開になります。

大阪万博は1970年に大阪で開かれた博覧会で、77カ国が出展。半年で640万人が来場しました。1日の最高来場者数は83万人という、とんでもない大イベントでした。三波春夫が『世界の国からこんにちは』と万博音頭を歌い、小学生だった私のクラスでも、その年は万博の話でずっと盛り上がっていました。夏休みの自由研究も、ほぼクラス全員が万博をテーマにしたものでした。

万博には私も5回ぐらい行った記憶があります。様々なパビリオン(展示館)のパンフレットや公式ガイドブックは、今でも家に残っています。あの太陽の塔の中にも入ったことがあり、薄暗い塔の中に三葉虫や恐竜、原始人などの模型が展示されて、生命の進化を表現したものでした。エスカレータで最上階まで上ると、太陽の塔の腕の部分から外に出て、万博広場の屋根を通って地上に降りたことを覚えています。

大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」でした。前の年にアポロ11号が月面着陸して持ち帰った月の石やリニアモーターカーの模型が展示されたり、ワイヤレス電話の体験もできました。今では当たり前となったスマホや携帯電話の技術も、これが原点だったようです。

今、世の中の技術の最先端とされる人工知能(AI)も、車の自動運転やスマートスピーカのように、これからどんどん私たちの生活の中に入っていくでしょう。人工知能を使いこなすことで、私たちの生活は更に豊かなものになると思われます。その時に大切なことは、常に勉強(研究)を続けること。最先端の勉強(研究)を続けることで、私達は人工知能に使われるのではなく、人工知能を使いこなす側に立つことができるそうです。小学校でプログラミングを勉強するようになるのもこのためですね。

48年前に予想した未来の技術が今実現しているように、この先も様々な技術が開発され、実現していくでしょう。しっかり勉強して、しっかり使いこなしていきたいですね。

180312今年も東京大学前期試験の合格発表が行われました。日本の最高学府である東京大学の合格発表には、多くの人が集まり、テレビ局や新聞社の記者が走り回るなど、騒然とした雰囲気でした。

そんな中、ティエラ東進の受験生も合格発表を見に来ていました。東京大学の合格発表はインターネットでも見ることができるのですが、やはり自分の目で確かめたいという強い気持ちから、掲示板を見に来ていたのです。

その結果はどうだったのでしょうか。一人の男の子は無事に合格していました。朝から食事が喉を通らないほど緊張していたのですが、自分の受験番号を見つけた瞬間、身体が溶けてしまうほどの喜びを感じ、その場所に座り込んでしまったそうです。

もう一人の女の子は、残念ながら不合格でした。自分の番号がなかったことを確かめると、一緒に来ていた担任の先生のところに報告に来て、先生、ごめんね。あかんかったわ、と悲しそうに言いました。

この二人の様子を見ていて、受験は残酷なんだと改めて思いました。それと同時に、合否の結果を堂々と自分で確かめに来た二人を誇らしく感じました。全力で受験勉強をしてきた二人は、これからも自信を持って自分の人生を切り拓いてくれると信じています。

先週から、大学入試に続いて公立高校の入試も始まっています。この1年間、受験合宿・公立模試・正月特訓などを通じて、受験生の皆さんは合格できる力を充分に身につけています。自信を持って受験にチャレンジしてください。

皆さん全員が合格することを、先生たちは祈っています。