1703274月から新学年のスタートです。新しいことへのチャレンジや勉強を頑張ろうと心に決めるタイミングでもありますね。その前に、一度今までの自分を振り返ってみてください。

みなさんは新しい学年、学期、夏休みなどの長期連休になると、「よし!これから頑張るぞ。」と決意をよくしませんか。
何かのタイミングをきっかけにして頑張ろうとすることは1つのやり方としては良いものだと思います。ただ、一過性のものでは意味がないですよね。
例えば、ノートの最初はきれいだけどそのうち空白なページがあったり、適当にノートをつくってしまったりなど、何度も同じ失敗を繰り返したことはないですか。

なぜ、同じことを繰り返してしまうのでしょうか。それは、自分がやってきたことを振り返っていないからかもしれません。
例えば、勉強をやらなくなっていく時期には何の行動をするのかを考えてみましょう。例えば、スマホ、ゲーム、漫画などなど何か別の行動をとっていることも多いのではないでしょうか。
他にも小さい弟、妹がうるさくて集中できないとか、そういったことをまずは、自分にベクトルを向けて改善しましょう。

スマホ、漫画の誘惑に負けるのなら、周りに協力してもらい管理してもらいましょう。周りの人たちに勉強環境を乱されると感じるなら、場所を変えてみる(自習室や図書館の利用)、親御さんに頼んでみるなど周りではなく自分から動くことでしか変えられないと思いましょう。

新学年になり勉強をがんばろうとする気持ちに加えて、これからずっと学習量を確保していくためにもまずは自分に反省点を見つけてベクトルを向け勉強環境を作り出し学習をスタートしていきましょう。

170321人間は自立して生きていかなければならない。しかし、自分ひとりでは生きられない。今日は、そんな矛盾を含んだ人生の一面を少し垣間見るお話をしていきたいとおもっています。

ある、中学1年の男の子がいました。その子は反抗期まっさかり、変なプライドがでてきて物事を正しく見ようとはしません。

ある日、この男の子はお父さんが買った小さなおんぼろのヨットで静岡県の西部を流れる天竜川の船着場から遠州灘に向けて帆走を楽しんでいました。この子のお父さんは、子どもが救命具もつけず、Tシャツと海水パンツでヨットのへりに腰掛けている姿に不安を覚え、子どもに声をかけます。「お~い、救命具ぐらいつけろよ!」しかし、この男の子は「大丈夫だよ、もう十分泳げる年齢だよ。」といって、お父さんの気持ちをさえぎってしまいます。しかし、その後突風がきて、その小さなヨットはひっくり返ってしまったのです。

男の子のお父さんはヨットに捕まっていたので、ヨットから流されずにすんだのですが、男の子は予想していない出来事だったため、海の中に投げ出されてしまったのです。遠州灘の潮の流れは速く、男の子はヨットからどんどん離れていきます。男の子はあせりました。ヨットに向かって懸命に泳ぐのですが、ヨットとの距離はどんどん離れていきます。Tシャツが肌に張り付いてうまく泳ぐこともできません。男の子はどんどん不安に襲われていきます。そして、ついに声を振り絞って・・・「助けて~、助けてくれ~」と泳ぎながら声をあげました。

この声を聞いてお父さんもあせりました。ひっくり返ったヨットから離れて、子どもに向かって一目散に泳ぎだしたのです。お父さんの泳ぐスピードは早くあっというまに男の子のところまで泳ぎつきました。男の子は安心し、お父さんに抱きつきました。そのときです。男の子に抱きつかれたお父さんは泳ぐことができなくなり、男の子ともども海の中に沈んでいきました。そのまま・・・2m~3mとどんどん沈んでいきます。男の子は安心して目をパッチリ開けていたため、自分とお父さんが海に沈んでいく様子、そしてお父さんが苦しそうにしている様子がはっきりわかりました。そしてこのままだったら二人とも確実に死ぬということをはっきりと理解しました。

男の子はお父さんから離れ、自力で海面まで泳ぎ顔を出しました。そして、潮に流されながらでもなんとか口だけは出していようと決心しました。体も疲れ果てました。海水も何度も飲みました。それでも口だけは海面からだしていよう、いや出さなければ死ぬと思い懸命に口だけを海面から出し続けました。

それからどのくらいのときがたったのでしょう・・・男の子はよく覚えていません。気がつくと目の前に小さな釣り船があり、その釣り船から人の手がでてきて、男の子を船の上にひっぱり上げてくれました。しばらくして、男の子が横を向くと、男の子のお父さんも船の上でひっくり返って寝ていました。男の子は助かったと心の底から思いました。

男の子はなぜ助かったのでしょう・・・
もし、男の子がもしお父さんにそのまましがみついていたら・・・
人は、自分で生きなければと思うと、勇気がでるものなんですよね!

ちなみに、この男の子は中学1年の時の先生です!

170313いろいろな困難に直面したとき、誰かのせいにしたり、境遇を恨んだりすることがあります。
そうすることで自分を納得させ、向き合わず、避ける。自分もそんな一人です。
ドラマのタイトルではないですが、逃げることも確かに役に立つことも多いです。しかし、そうしたところで解決にならないし、前に進まないことを皆、経験していると思います。

大震災から6年経ちました。この時期になると思い出す卒業式の答辞があります。部分的ですが、紹介したいと思います。

大震災が起きてから数日後、気仙沼市立階上中学校で卒業式が行われました。多くの人が被災し、家族、友人が亡くなった人もいる中で行われました。そこでの答辞になります。

「・・・自然の猛威の前には 人間の力はあまりにも無力で 私たちから大切なものを 容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには むごすぎるものでした。つらくて 悔しくてたまりません。・・・しかし 苦境にあっても 天を恨まず 運命に耐え 助け合って生きていくことが これからの 私たちの使命です。・・・後輩の皆さん 階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が いかに貴重なものかを考え いとおしんで過ごしてください。・・・」
※「文部科学白書2010」階上中学校答辞より一部改変
 
この思い、決意に頭が下がります。そして、もう一つ大切なことを教えてくれています。失ってみて、初めて分かること気付くこと。物的なものもそうですが、あたりまえと思っていることが、実はあたりまえではない。そして、それこそ真に大切なものだということです。

ぜひ、インターネット等で映像や、全文を検索し、見て、読んでください。

170306いよいよ各地区の県立高校入試直前になりました。不安や期待が入りまじる落ち着かない時期ですね。ここは、「やるべきことはすべてやった。あとは当日を迎えるだけ」と腹をくくって目の前のことに集中しましょう。

とはいうものの、こういう時はやれることはすべてしたいものですね。インターネットで調べると、いろいろな「おまじない」が出てきます。「受験票を塩の山の上に置く」「5人で部屋の角に行き、落ちのない話をする」・・・・・・。いろいろ出てきました。

そういう「おまじない」の中で、「これは効果が高そうだ」というものを紹介します。能開を卒業して東進でがんばっている高校3年生の男の子のお父さんと、つい最近お話をしていた時のことです。ちょうど国公立大学の前期日程の翌日でした。

私:「前期終わりましたね。後期は小論文だけだと聞いています。少しほっとしているところですかね。」
お父さん:「いやいや、ふだんどおり勉強しています。誰かに聞いたおまじないらしいのですが、『前期日程が終わっても、後期日程に向けて勉強し続ける生徒は、前期日程で合格する可能性が上がる』そうです」
私:「そのおまじない、とても効果が高いと思いますよ」

なぜ前期日程が終わってからも勉強を続けることで、前期日程の合格の可能性が上がるのでしょうか?
「ゴール」(と思われている節目)は「停止位置」ではありません。「ゴール」を「停止位置」と考える人は、ゴール前でスピードが緩んでしまいます。しかし、「ゴール」を、あくまでも「通過点」であると考える人は、その「ゴール」を「トップスピード」で通過します。

また、「ゴール」は次に向けた「スタート」でもあります。前期日程の試験は終わりましたが、まだ合格しているかどうかはわかりません。それならば、後期日程に向けて全力で準備をする。そういう考え方のできる人は前期日程でも合格する可能性は高いにちがいありません。

高校入試を迎えるみなさん、高校入試は人生の大きな節目のひとつです。だからこそ「次」が大事なのです。入試が終わった後の「次ののための勉強」という、とても効果の高い「おまじない」、やってみるとよいのではないでしょうか。