みなさん、こんにちは。
新学年が始まって1ヶ月が経ちましたね。新しいクラスや先生たちに慣れてきて、だんだんと生活が落ち着いてきたのではないかな。
ところで最近の生活に大きく影響するようになったのが携帯電話。特にスマホ。中には、電話機なのかゲーム機なのか分からないような人にだけはなりたくないと思っていたが、・・・なっている人もいたりするけど。
スマホの登場でいろんなことができるようになって、人々の生活が大きく変わったけれども、考えてみたら電話で生活が変えられたのは実は2回目なのですよ。テレビやパソコン、冷蔵庫、エアコン、車などなど、今の便利な生活があるのは、「電話のお陰」なんです。
昔々、電話を誰かにかけるには、途中に交換手という人がいて、電話の線を手でつないでいたのです。線は1本しかないから、「この人と話したいんだけど・・・」『はい、つなぎま~す。』「今度はこの人と・・」『はい、ちょっと待って・・・。はいどうぞ。』という感じです。
人ですよ、人。
どんどん電話が増えると人ではつなぎきれなくなりますよね、そこでリレーっていう機械に変えたのです。人間の替わりにカチカチ切り替えてくれる機械です。ところがこの機械がカチカチやっているうちにすぐに壊れる。真空管っていう電球みたいなものもすぐにダメになるので、これも新しいものに変えなきゃいけない。その間は故障中になる。でも電話を使う人はどんどん増える・・・・。
「ん~、何とかしなければ!」
電話会社の人はそう考えたわけです。それなら、電話を使う人を減らしたり、この地域はしばらく電話が使えませんなどとやっても良かったのだろうけど、それは逃げる策なので解決にはならないですよね。
特に電話会社の人たちには、もっとたくさんの人が自由に話せるようになることで、みんなを幸せにしたいんだという夢があったそうです。
そこで、研究に研究を重ねて「トランジスター」というものを発明したんです。これで切り替えることなく、すぐにつなげられるようになった。このトランジスターがたくさん作られ使われるようになって、ICチップになって、皆さんの身の回りのいろんなところに使われているんですよ。車もテレビも全部そうです。
しかもすごいなと思うのは、この発明は、突然にひらめいたものではないということです。
何とかしなければという気持ちで考えて考えて、頑張って頑張って、とことんやって作り出したものが、今の私たちを支えてくれているのです。電話に感謝しなければいけませんね。
さぁ、私たちも同じですよ。
「何とかしなければ!」と追い詰められたときにどうするかですよ。楽になるように、きつくないように進んでいっても、本当の解決にはなりません。一瞬楽になっても、あとでもっともっと大変な目にあうのですから。未来を明るく変えるには、さらに深く考えて、早く行動して、何とかしてやるぞ!という気持ちで前に前に進むことです。
そこに工夫が生まれ、発明が生まれます。
こうなりたいんだという「志」をしっかり持って追いかけることも、もちろん大切なことですね。皆さんの未来は中学受験や高校受験だけではありません。受験で言えば大学受験のときにどれだけすごい自分作っているか。もっと言えば、大人になったときにどうなっているかでしょうね。
未来を変える発明。とことんやった人はたどり着けます。
自信を持って突き進んでいきましょう!