151228例えば2時間机に向かって勉強したとき、みんなはどれぐらい集中できているかな?
最初から最後まで2時間ずっと集中できる人はいないよね。
1時間半? 1時間? 30分?
まさか5分っていうことはないよね・・・!?

以前、双子の会員が小学校6年生から中学3年生まで通っていたことがあるんだ。
一卵性双生児なので、顔も姿もまったく同じ。見た目の違いはほっぺたにホクロがあるかないかだけ。でも、この二人、成績はまるで違ったんだ。
弟の方は成績優秀で野球部でも大活躍。なによりまじめで、さわやかで、きっちりしている。ところが兄の方は成績がひどく、運動も苦手で、座る姿勢も悪いし、忘れ物も多い。
同じ遺伝子をもって、同じ家庭に生まれ、同じように育てられてきた二人が、生後十年ちょっとで、見た目は同じでも、学力も性格もまるで違うふうに成長していたんだ。

この経験から「生まれつきの能力の差はほとんどない。その後の生き方で能力の差がうまれる。」ということに確信を持ったんだ。

さっきの質問で1時間30分の子と、1時間29分の子との差はたった1分。
でも、1日1分の差が1年で365日積もれば、365分で約6時間。10年間で60時間の差になる。
1日5分の差だったら10年間で300時間。
1日30分だったら1800時間。なんと75日分の学習量の差になるんだ。

ただの勉強時間ではないよ。「集中して」がんばっている勉強時間の差がこんなに日々広がっていっているんだ。

いいかい。これからは、だらだらと勉強時間をいくら増やしてもダメ。集中してがんばっている勉強時間を増やすんだよ。ライバルと1日1分でも差をつけることができたら、やがて大きな差になって返ってくる。
自分が集中できているかどうかわからないかな? 簡単にいえば、口や手が動いているときが、集中できているときだよ。音読したり、鉛筆を走らせたりしている時間が大事なんだ。
人の話を聞くときも、なんとなく聞くんじゃなくて、耳から入ってきた言葉を、心のなかで自分の声で繰り返すんだ。

口や手を動かす時間を、これからどんどん増やしていこう!

151221皆さん、自転車に乗っているときに、目の前に信号があってそれが“赤”になったらどうしますか?

止まりますね。もちろんです。

じゃあ、なぜ止まるんですか?
理由は?

ルールだから、危ないから、怒られるから
いろいろありますね。
その理由はどれも赤信号を見たときに思いつくことではありません。
今までに聞いたり、怒られたり、危なかったり、経験したからです。
行動をするときにはいままでの経験と照らし合わせてどうするか決めます。
経験は脳に記憶として蓄積されています。

勉強をするときも同じですね。
経験した分だけ、どうしようかと選択をすることが出来ます。
・楽しいし、やらないといけないこと
・楽しいけど今やらなくていいこと
・しんどいけど今やらないといけないこと
・しんどいし、やらなくていいこと

経験を増やすことは新しいことにチャレンジすることです。
参考書を開いて予習をすることと同じです。

皆さんには強い心で新しいことに常に果敢にチャレンジして
いまやるべきことからいつも逃げず向かっていってもらえるよう
勉強を通じて成長してもらいたいです。

151214先日、ふと街へ足を運ぶと、一人のストリートミュージシャンがギターを携え、道往く人に向かって音楽を提供しているところに遭遇しました。自前の歌詞でしょうか、中々の美声もあり、それなりの人の輪が出き、賑やかな景色が広がっていました。

また別の日、同じところで、前回と同じように一生懸命歌を歌うその人を見かけました。ところが喉の微妙な調子なのでしょうか、前回ほどのライブ感はそこにはなく、全く周囲に人々も見当たりませんでした。それでも堂々と歌い続けているうちに、調子を取り戻したのか、徐々に人も集まり前回と同じような光景が生まれていきました。

不思議なことにどうも同じことをしていても物事には時流によって優勢・劣勢が必ずあるようです。それは物事の進め方であったり、管理の問題であったり、気持ちや、体調や、運など自己内外様々なものが作用して表面に出てきます。

能楽を大成させた世阿弥は、これを「男時(おどき)」、「女時(めどき)」という言葉で表現し、その弟子たちに残しています。
「男時」とは、自らに勢いがある幸運な状態のことを言います。そういう時は油断せず、細かな小さなところに細心の注意を払わなければなりません。反対に「女時」とは、自分にどうも自信が無く、不安で仕方が無い、あるいは競合する相手のほうに勢いがある衰運のときのことを言います。その場合、例え不調が続いていても、失敗を恐れず、大胆に行動することが突破口になります。

いよいよ年の瀬も近づき、受験も近づいて来ました。受験生でなくとも、そろそろ来年度のことを考えて勉強していかなければなりません。

2015年も残り僅かになってきました。今、あなたはどこに立っているのでしょうか。あなたが男時に立っているのであれば、そういうときにこそ小さなことへの注意を怠らず、一歩一歩確実に歩んでいって下さい。小さなミスで足元が崩れないように頑張れ。
もし、今自分に自信が無いのなら、競合している相手に勢いがあると感じているのなら女時に立っているのかもしれません。だったら焦らず、そして失敗を恐れず諦めず、大胆な勝負をしかけていきましょう。誰にも負けない学習量に向かっていきなさい。
調子の波は誰にでもあるものですが、捉え方ひとつ、自らの導き方一つで道が開けてくるかもしれません。2015年が終わるその瞬間まで、先にある受験が「当日」に変わるその瞬間まで、諦めずに頑張って下さい。

151207今年も残すところあと20日程度となりました。
ああ、また1年が終わるな~となんだか寂しいようなほっとするような気分になります。
でも学校に通っているみなさんは、学年の終わりである3月のほうが12月よりも1年の終わりという気がするかもしれませんね。

では、3月が終わりとすると、みなさんが今の学年で過ごすのはあと4ヶ月。
今年度、有終の美で終われそうですか?

有終の美とは『最後までやり通し成果をあげること』を言います。
みなさんにとって有終の美で終わるということは、今の学年でのやり残しはしないということだと思います。

そこで少し考えてみてください。
自分にとって何をやり通すことが『有終の美を飾る』ことになるのだろうか。
今年1年、頑張ったわ!充実した1年だった!!と胸を張って言うためには、どうすればいいのか。これから何をすればいいのだろうか。

やはり、能開生ですからまずは勉強について有終の美を飾ってほしいと思います。
何かひとつ、これは頑張った!というものを作りましょう。
ゼミもまだ残っているし、冬期講習会もあります。

漢字テスト毎回満点! 
WEBテスト地区で一番! 
ノートまとめを過去最高に頑張る!

うん、形に残るものを頑張るのもいいですね。

授業を集中して聞いて、その日のうちに復習する!
分からないところをそのままにしない!
苦手科目も自分から勉強する!

なるほど、学習姿勢を頑張るのもいいですね。目には見えない頑張りだけれど、その変化に気付く人はきっといます。見ている人は見ているんだなぁ~。

3月、有終の美を飾って満足げな顔をした自分を想像してください。
さあ、想像の中の自分はどんなことを頑張ったのでしょうね?

みなさんそれぞれの頑張りを期待しています!