151026皆さんは普段どんなテレビを見ますか?
アニメ・スポーツ番組・テレビドラマなど様々な種類がありますね。
私はスポーツ観戦が好きなので夜中に欧州サッカー等をよく見ます。それが終わると海外のドラマが流れついついそのまま魅入ってしまいます。
文化は違ってもはまってしまうのですから不思議なものです。

さて、国内では【花咲舞がだまっちゃいない】などが流行りましたが、その主演をしている杏ちゃんとふとした縁でお話をした時に撮影中に気をつけている事という話がすごく印象深く残っていますので、皆さんにお話したいと思います。

父は渡辺謙さんであり、義母には南果歩さん。そして、まだまだ有名ではありませんが兄である渡辺大さんも映画を中心に俳優をしています。
最近では俳優東出昌大さんと結婚され身内は全て芸能人という環境になっていまいました。
そんな環境から撮影という事自体に何ら新鮮さを感じなくなった事に危機感を覚えた彼女はあるドラマの撮影前に緊張感の維持とドラマへの思い出作りの一環として目標を立てる事にしました。
○○をやるぞ!という目標は皆さんも掲げると思いますが、○○をしない!という目標を立てているそうです。
例えば、役によっては太る事が厳禁なので【夜中0時以降は何も食べない】だったり、チーム内の雰囲気をもっと和やかにしたいと思った時には【撮影の合間に携帯ゲームを触らない】など、悪い習慣を撮影中に必ず克服するという事で始めたそうです。
そしてその禁止目標が1ヶ月間続いたら2つめの禁止目標を立てるといった具合で増やしていくそうです。
ただ漠然と時間が過ぎるのではもったいない。どうせなら自分の成長を感じながら過ごしたいと大きな目を輝かせて言っていました。

みんなには必ずテストが定期的にやってきます。ダラダラ過ごしても逃げ回っても必ず定期的にやってきます。
どうせやるならテストから逃げずにドンと構えて、テスト前に前回のテストの反省点が何だったかを考えて、自分の禁止目標を作ってみよう!

151019思春期にもなるといろんなことが気になりますね。
例えば、自分の性格。活発な人をみると自分はなんでこんなに自分をアピールできないのだろうかとか、逆に元気な人はどうしていつも同じ失敗ばかりするのだろうなどと、自分の性格について思い悩むこともありますね。
また、その性格のことを親にいつも言われたりするので、なお更、嫌になってくることもありますよね。
では、自分の性格を直したり変えたりすることは出来るのでしょうか。

ある本によると性格は四重構造になっているそうです。
一番根本にあるのが「気質」で、これは生まれながらにもっている性格です。

次に「狭い意味での人格」というのがあり、これは幼児期に形成されるそうです。
そして、これを包むように「習慣的性格」があるそうです。これはある刺激があると常に同じ行動をとってしまうというもので、褒められるとすぐに調子にのってしまったり、人に対していつもいい顔をしてしまうとか、すぐに人の悪口を言ってしまうとか、普通私たちが性格と呼んでいるのは、この部分かも知れません。

その次に「役割性格」があるそうです。会社の社長さんはどっしりとしていなければ社員が不安になりますし、平社員がどっしりとしていてはいけません。仕事は時間内に仕上げないといけませんからてきぱきとやるようになったり、計画を立てるようになるとかです。
腹の中で腹が立っていても、笑顔でいることもあるわけです。その意味で大人はだれしもこの役割性格があるので、君たちから見たら、「嘘つき」に見えるのかもしれませんね。
しかし、もし、性格を変えよとおもうなら、「こうありたいという自分の性格」にするように、毎日の生活を変える、つまり、「習慣的性格」を変える。よく言われるように行動を変えることで、自分を変えることが出来るというわけです。

でも、どうして、人にはこんなさまざまな性格があり、時には許せないと思える性格の悪い人がいるのでしょうか。それを考えるときに、もしみんな同じ性格だったらと考えると分かりやすいかもしれません。
もしみんな同じ性格だったら、戦争が起こったときは、勇敢な人は戦いその分、命の危険が高くなります。臆病だったら逃げ回って戦争にいかないと生存率が高くなります。
また、巨大な自然災害が起こったときに全員悲観的に考える人ばかりだったら、復興はありえません。
つまり同じ性格ならその生き物は全滅の危機が高くなるのです。
性格の違いというのは、生き物が永らえていくことが出来るように仕組まれた要素なのです。だから、自分の性格に悲観的になることは全くありません。
少しでいいから、今の習慣を変えようとすることで、前進するのです。

君たちが自分の性格を考えるということは、人類が生きながらえる要素を考えているのです。

15101310月も半ばになってきました。夏休みが明けて約1ヶ月半、うるさかった蝉の声、かんかん照りの日差しが懐かしく感じられます。時の流れは早いですね。
そう2学期中間テストに突入した学校もあるよね、次あっという間に期末テストがやってくるよ。そして12月にはみんなの手元に通知表が。
特に中3のみんなは2学期通知表が一つ目の入試。1日1日を大切に、1回1回の授業を真剣に、1問1問に全力で、悔いのない評価を勝ち取って欲しい。

実は・・・

私も通知表をつけています。
みんなに見せたことはありませんが、また学校の通知表とはちょっと評価項目が違うんです。

少々の事ではへこたれない力があるか、おっきな壁に真正面からぶち当たる気概はあるか、将来自分の足でしっかりと立って歩いていけるか、たった一つの項目“生きる力”を見てるんです。
おそらく教室で学んだ勉強、受動態や二次関数は、数十年後にはすべて忘れてしまうでしょう。
でも、君たちの姿勢・気概を通して私たちが感じた“生きる力”は、きっと君たちの今後の生き方に繋がっている、そう思って一人一人私なりに通知表をつけています。

運動会の日に真っ赤に日焼けした顔で、当たり前のごとく漢字を満点とった君。
修学旅行から帰ってきた日も絶対に授業に遅れまいと、汗だくで教室に飛び込んできた君。
夏合宿に行きたくて、誕生日やクリスマスプレゼントを2年間我慢して、やっと2年越しに合宿申込書を持ってきた時のとびきりの笑顔。
そんな君たちをしっかりと見てます、見てるよ。
高校入試で『合格』だけがすべてではなく、『合格』の奥にある、先にある、もっともっと大切なものを見つけてほしいと願っています。

ある日の個別面談で、あるお母さんからこんな質問を受けました。オール5に近い通知表をとっていましたが、理科が4だったのと英語も読解が弱かったので、理科・英語の特別課題の問題集を与えていた、そんな生徒のお母さんです。
“先生、中3生ってたいへんなんですね、夏から我武者羅にやってます。時々限界がきて机に向かいながらウトウトしている姿をみて、何とも言えない気持ちになります。こんなにやらないと志望校に受からないのですか?!” 

私は、こう応えました。“お母さん、これほどやらなくても第一志望校を突破できるでしょう。でも高校合格で終わりではないですよね、私たちはもっと先を見ています。高校の勉強はもっともっとハードです、大学受験は全国の生徒との競争です、さらに社会に出ていく時には、自分の足でしっかりと立って自分だけの力で勝負ですよね。
だから、これができれば次のハードル、ここまで上がってこいよというメッセージを込めていろいろ与えています。“
もちろんお母さんからは、もっともっと鍛えてください、っていう言葉をいただいたよ。
みんなもっともっとできる。

ティエラ生、もっと逞しく、もっともっと先を見据えろ。みんなで目指そう、『生きる力』5を!

151005さて、今日は先生の初恋を話しましょう。
だれだって思春期があり想い悩む時期は必ずあり、その期間に相手の気持ちを推量することができ、優しくなれる時期でもあります。大人への成長段階なんですね。

過去を暴露することに躊躇しますが、聴いてください。

思い起こせば小6~中3まで初恋の1歳年下の女の子と文通をしていました。
早熟だったかな?とは思わなかった。
とにかく初めて運動場で彼女と遭遇した時に身体に電流が走りました。明朗活発の典型的な感覚を醸し出している生徒でした。

その彼女と同級生の女子に恋のキューピットを依頼して、文通が成立しました。
今なら、「告る」とか「スマホ」とかの手段がありますが、その時代は家庭にも黒電話さえなかったので、古典的な方法でした。シャイな先生はそこから踏み出せませんでした。チキン野郎です。

週2回の文通がスタートしたのですが、不思議な右脳開発現象はそこからスタートしました。

国語の成績がそれまで通知表が3だったのが、いきなり5になり中3まで続きました。
それまで算数と数学が少しばかり好きだったけれど、初恋には勝てなかったかな。
高校時代は本格的に古文があり、現代文にも影響し成績は過去の遺物になったようです。
古文は重要ですよ。

成績アップの原因は嫌われないために、文章を何度も推敲し漢字で書けるところはすべて辞書で調べ漢字にして、誤字のチェック、文脈のチェック、接続詞のチェックをして2時間以上を費やした便箋3枚を4年間書き続けた結果だったと思います。
彼女の返信がたまらなく嬉しかったことも懐かしい想い出ですね。
小6までは鉛筆、中学生になって万年筆を進学祝いに買って貰い、濃淡のある書き味に魅せられたことが4年間継続したのでしょうね。
その彼女とは4年間一度も話したことがなかったのです。君たちに信じられないでしょう。
だからこそ淡い初恋なんです。昔風なら「カルピスの味」です。
先生にとって「特別な存在」だったのではないでしょうか。

昨今、国語読解力の低レベルを指摘されている日本人ですが、文章を書くことで少し違った脳活用があるのではないですか。
身近なら日記でしょうか。三日坊主になる典型的なものですが、今、先生は自分史のために3月から7ヶ月継続中です。もちろん万年筆ですよ。

さて、君たちはその初恋の彼女との結果が気になるでしょう。
チキン野郎は4年後もチキン野郎の人生でした。

それから30年後、劇的な再会がありましたが、やはり先生はチキン野郎でした。