140428先生は先日、大きな手術をしました。「急性心筋梗塞」という病気でした。
急性と名がつくので突然の発症かと思いきやそうではありません。

能開では毎年、健康診断を受診しなければなりません。
その結果、7年前からコレステロ-ルに異常が見られていたのですが、気にもとめませんでした。
何故か?自覚症状がないからです。

お医者さんからは再三再四、食事指導、運動指導と治療を勧められていましたが、自覚症状がないためその話に耳を貸すことはありませんでした。

その結果、長期の入院と手術をすることになりました。

今になって考えると、お医者さんから指導されたことをなぜ実行しなかったのだろうと後悔しています。
実行していればこんな結果は生まなかったと思います。

みなさんの学習にも同じことが言えませんか?
オ-プン模試、通常テストは、この定期的な健康診断と同じです。

できていなテーマや問題の発見から、家庭学習状態、今の学力でも診断してくれます。
そして返却の際に、先生からいろいろなアドバイスをもらいますね。
その指導や、アドバイスを守ってますか?また守ろうと努力していますか?

怖いのは学習にも痛みや、身体に変化などの「自覚症状がない」という点です。
だから「少しぐらいは」とか、「このくらいで」などといって守ろうとしなかったりしますね。
それが後々の学習に大きな影響を与えることになります。

毎週の通常テスト、オ-プン模試を健康診断だと思って、その結果をしっかり受け止め、先生からの指導やアドバイスを素直に実行してみてください。

一学期能開は、一番苦労をともなう学習期間です。
だからこそ、先生と二人三脚でやっていきましょう。
そのためには、テストで診断、アドバイスを実行。
すると、必ず良い方向に向かっていくと思います。

オ-プンも近づいてきました。今日帰ってからの学習に今日のアドバイスや指導を生かしましょう。

140415今日は「人間の暗記力」についてお話をします。「暗記」と聞くと、「暗記は苦手だから・・・」と思う人もいるかもしれませんね。しかし、「暗記」という勉強は誰もが出来ることなのです。得意・不得意ではないのです。では、どうすればできるようになるか。今日は、そのヒントを教えてくれる人物を紹介します。

皆さんは円周率をどこまで覚えていますか?3.14159265…せいぜい9桁くらいでしょうか。実は円周率を一番長く速く暗唱するギネス記録を持っている人は日本人なんですよ。それも現在、69歳の方です。原口さんという、千葉に住んでおられる方です。原口さんはどれくらい暗唱できたかというと・・・なんと10万桁!!58歳で6万8千桁、59歳で8万3千桁、そして60歳で10万桁の暗唱を達成することができました。10万桁・・・ピンとこない人が多いことでしょう。みなさんが知っている400字詰めの作文用紙、250枚分です。すごい量ですね。では原口さんは昔から勉強が得意だったかというと、そうではなかったようです。学校の通知表ではオール3を取ったこともあるそうですよ。では、どうやって10万桁の数字を覚えていったのでしょう。
その覚え方はとても独特なものです。例えば、3.14159265・・・を覚えるのに、「さー、安心得んと国許(くにもと)去った儚きその身は、・・・」と数字に言葉をあてはめながら物語を作るそうです。そうすると、10万桁の数字から、ある一つのお話が出来上がるわけです。よくある、「語呂合わせ」というものですね。自分が一番覚えやすい覚え方を、原口さんはご自分で見つけられたのですね。そして大切なことがもう一つ。原口さんは「楽しみながら覚えることが大切」と言われておりました。不規則に並んだ数字をただ覚えるよりも、物語が一緒の方がおもしろいですよね。

さて、暗記するためのヒントは分かったでしょうか。「自分に合った覚え方で」、そして「楽しく」覚えるということですね。覚え方は人それぞれです。書いて覚える人もいれば、読んで覚える人もいます。試行錯誤をしながら、早く自分にとって一番の覚え方を発掘してください。漢字・公式・英単語・・・いろいろなもの覚えれば覚えるほど、出来ることは増えていきます。その喜びを感じながら、暗記に取り組んでみてください。原口さんのお話を聞いて、勇気をもらったひとはたくさんいることでしょう。
「暗記は誰でも出来る勉強法!」次回の満点テストの得点を楽しみにしています。

140414「後悔」と言う言葉があります。あまりプラスのイメージはない言葉ですが、「後悔」には2種類あります。

やって後悔
やらずに後悔

みなさんはどちらの後悔が多いと思いますか?

みんなより幾分長めの人生を送っている先生達の経験からすると、圧倒的に「やらずに後悔する」ことの方が多いです。いえいえ、その100%が「やらずに後悔する」と言っても過言ではありません。

部活の試合中に、あそこで見逃さずにバットを振っていれば…。
クラスの役員決めで、思い切って手を挙げていれば…。
宿題をギリギリまで延ばさずに週の頭に始めておけば…。
あの時あの子に告白していれば…。

では、「やらずに後悔」してしまった原因は何でしょう?

勇気がなかった。
失敗して笑われるのが恐かった。
つい先延ばしにしてしまった。
誘惑に負けてしまった。
スイッチが入らなかった。

色々あるでしょうが、全てその判断は「自分の中」にあります。

日本人の悪い性格の一つに「積極性がない」というのがあります。
あれこれ考えすぎて行動できないと言うことです。
みんなはまだ10代そこそこですね。
決して失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジして欲しいです。

Ⅰ期ゼミも学校も始まり、少しずつ新しい環境にも慣れていく時期ですが、能開でも【夏合宿】の申込受付が始まりましたね。すでに参加を決めた諸君は「強い勇気」を持っているということです。
まだ迷っている諸君は不安が先行して勇気を出せないでいるのでしょう。

どんな場所だろうか?
寝る時間がないのでは?
食事はおいしいのかな?
どんな友達が来るのだろうか?
どんな先生が教えてくれるのだろうか?

住み慣れた居心地のいい家と比べるといろんな不安があるかもしれません。
しかし、一緒に参加する友達も同じ思いです。
でも同じ境遇であるからこそ、その友達から大きな勇気をもらえます。
同じ釜の飯を食った友達は一生の宝物になります。

「井の中の蛙大海を知らず」という言葉があります。
住み慣れた井戸の中では自分が一番と思っているものの、一旦、井戸から大きな海に出てみるといかに自分が小さかったかがわかるものです。
自分がくよくよ悩んでいたことが、いかにちっぽけだったかがわかるものです。
あの時やっておけば…。と言った、「やらずに後悔」だけはして欲しくありません。

君たちの未来は明るい。
いざ大きな海へ向けて勇気を持って飛び込んで来なさい!

140407春の講習会も終わり、新学年でのゼミがスタートしました。講習会では、自己新記録の勉強を更新することができましたか。自分のライバルに勝つことができましたか。そして何よりも、講習会前に立てた自分の目標は達成できましたか。
今日は、1970年代、今から40年ほど前に活躍したあるスポーツ選手の話をしたいと思います。その選手の名前は、輪島功一。ボクシングの元世界ジュニアミドル級のチャンピオンで、現役時代はそのファイトぶりから 『炎の男』と呼ばれていました。少年マガジンに連載されている人気ボクシング漫画 『はじめの一歩』で登場する青木選手の必殺技?かえる跳びパンチの発案者としても知られている人です。実際の試合では、このパンチで相手をノックアウトしたことは一度もないのですが、世界王座初挑戦の時に放ったこのパンチの一撃があまりにも衝撃的だったこととその後、元オリンピック銀メダリストだったチャンピオンが完全に冷静さを失い、小差ながらも判定で敗れたことから記憶に残るパンチとして現在まで語り継がれています。
さて、ボクサーとしての輪島功一選手ですが、これまでに数多くの世界チャンピオンが日本のボクシング界から誕生していますが、不屈の精神と根性で世界タイトル6度防衛と世界王座2度の返り咲きを果たした偉大なボクサーです。ボクシングの世界では、一度失ったタイトルを再戦で奪回するのは至難の業とされており、それを2度も、しかも前回痛烈なノックアウト負けを喫した相手から成し遂げたのは、130年以上の長きにわたる世界タイトルマッチの歴史の中でも輪島選手ただひとり。特に2度目の王座返り咲きのときは、当時奇跡とさえ言われ、その戦いぶりは翌日東京都内で銀行強盗事件が起きた時、警察官が犯人を説得させたほどの試合でした。
『ハングリースポーツ』の代名詞といわれているボクシングの世界。25歳という当時では引退を考えてもおかしくない年齢で、輪島選手はプロボクサーになりました。『練習で必要なものは根性、試合で必要なものは勇気』輪島選手の現役時代の言葉ですが、それを実際にやり遂げて自分の目標、いや夢であった世界の頂点に立ち、金字塔を打ち建てたのです。
輪島選手は生涯38戦のキャリアの中で引き分けを含めて、勝てなかった試合が7回あります。決して最強というわけではありませんが、同じ相手に2度負けていません。日本タイトルを失った試合、引き分けに終わった3度目の世界タイトル防衛戦、2度にわたる世界再挑戦の4試合すべてにおいて明白な勝利を挙げています。何故勝てなかったのか、どうすれば勝てるのか、そのために必要なトレーニングは何か、それを考えて練習し、試合で実践できたからだと思います。
さあ、4月からの新学年、新しい生活の始まりです。勉強も部活も今まで以上に大変になってくると思います。新しいことに挑戦する時や失敗した時、輪島選手のように『何故』『どうすれば』『そのためには何が必要か』を考えてみてはいかがですか。