「親」という漢字を分解すると、左に「立と木」、右に「見」に別れます。それで、よく親は木の上に立って心配しながら見ているから親だ、と言われます。皆さんも一度はそんな話を聞いたことがあると思います。ところが、本当はどうやらそうではなさそうです。

「立」という字は、「立」ではなく、もともとは「辛」という字だそうです。そう「つらい」という字です。この字はもともと「取っ手のある大きな針」という象形文字だそうです。これは、入れ墨や投げ針として使う針を表しているので、入れ墨するときの痛みから「つらい」という意味となり、それが味覚に移されて「からい」という意味になったそうです。

さて、その針を木が生えている林の中に投げ入れます。そして、その針が刺さった木を切ってあるものを作ります。なんだと思いますか? それは、位牌(いはい)です。誰のって? それは、亡くなった自分の親の位牌です。それを斧で切ると「新」という字になります。斤という字は、実は斧だったのですね。つまり、亡くなった親の位牌を「あらたに」作るわけです。ですから、「新」に草冠をつけると「薪」となり、新しく神木として選ばれた木は祭りのときに燃やして使うので「まき」という意味になったそうです。

さて、これで親の左半分の意味が分かりました。ここから右です。右の字は当然「見る」です。何を見るのでしょうか。そうです。左のものを見るのです。左は実は位牌なのです。誰の? そう、親の位牌です。亡くなった親のことを思い出しながら、じっと見るという字が「親」という字だったのです。そこから、「したしい」という意味が生まれたのです。

このように漢字の成り立ちを見ると、漢字が出来た当時の時代背景を反映しています。例えば、「取」という字ですが、左に「耳」がついていますね。「又」という字は「右手」を表していますが、「取」という字は「右手で左の耳を持っている」という意味です。何のために? それは、戦争で殺した敵の左耳を切って、戦功の証拠とするためです。日本でもお寺に「耳塚」があるところがありますが、これは、秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮から持ち帰った耳を供養するためのものだそうです。

私たちが使っている漢字の成り立ちは、とても興味深いですね。皆さんも一度図書館に行って漢字の成り立ちを調べてみましょう。

11月4日に実施された「全国統一中学生テスト」。受験した皆さんの結果はどうだったでしょうか。中1生や中2生にとっては、難しい問題があったかもしれませんね。
この全国統一中学生テストでは、後日、成績優秀者を東京に集めた決勝大会が行われ、そこで大牟田教室の小田原君が全国28位に入りました。

先日、その小田原君に直接話を聞くことが出来ました。小田原君は中学1年の春から「東進中学NET」で勉強を始めていました。「東進中学NET」は東進衛星予備校の中学部門で、自分のペースで先取り学習できるのが特長です。小田原君は特に数学が大好きで、中1の段階で中学の学習範囲を終了し、すでに高校の勉強を始めています。

そんな小田原君ですが、全国統一中学生テストの決勝大会では、周りの生徒が個性的な強者ばかりで、かなり緊張したそうです。偶然、隣の席に座ったのが予選2位の中学3年生で、その人は、全国統一高校生テストの決勝大会にも33位で参加したとか。でも話しかけてみると、気さくな感じの人で、色々と教えてくれて、刺激になったそうです。

小田原君の成績は東進中学NETの効果に拠る部分も多いですが、成績を伸ばすポイントとして、次のように語ってくれました。

僕の場合は、毎日を何となく生活するのではなく、区切りをつける、スタートラインを設ける、ということを意識しています。日々の勉強の中では、テストで成績が伸びずにくじけることもありますが、数日して、リセットしてまたやり直す、区切りをつけて、心機一転して再スタートするという気持ちを大切にしています。メンタルコントロールですね。成績が低迷する時期もありますが、下がった時に気持ちを強く持って、立て直すことがポイントです。

どうでしょうか。皆さんも参考にして欲しい言葉です。楽天のマー君のように全戦全勝する人はごく一握りで、多くの人は、勝ったり負けたり、成績が上がったり下がったりを繰り返しながら、それでも前に進んでいるのです。

能開でも、先生たちは毎回のゼミで皆さんを元気にし、新しい1週間を、やる気いっぱいの気持ちで過ごすことができるように、授業や朝礼を進めています。

2学期の最終ゼミが終わるとすぐに冬期講習ですが、心機一転、再スタートする気持ちで参加して下さい。

国語に出てくる「主題」って知っていますか。小学生のときに習ったと思います。
「主題」とは物語などの「作者の言いたいこと」です。

例えば、「走れメロス」であれば、友情の尊さ。
「もののけ姫」であれば、自然との共存。
など、隠れたメッセージがあります。

皆さんは、「おおきなかぶ」の話を知っていますか。

おじいさんは甘くて大きなかぶを作ろうと畑に種を蒔いて育てました。そうすると、1株の大きな大きなかぶができました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 おじいさんはかぶを収穫しようとしましたが、大きすぎて一人では抜くことができません。そこでおじいさんはおばあさんを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 かぶをおじいさんが引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって、それでもかぶは抜けません。そこでおばあさんは孫娘を呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」 それでもかぶは抜けません。そこで孫娘はいぬを呼んできて、いぬはねこを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。「うんとこしょ、どっこいしょ」「うんとこしょ、どっこいしょ」 かぶをおじいさんが、おじいさんをおばあさんが、おばあさんを孫娘が、孫娘をいぬが、いぬをねこが後ろから引っぱって、・・・

で、最後には抜けるという話。作者の言いたいことは何でしょうか・・・。
「みんなで協力すれば困難も可能になる」ということが言いたいのでしょうが、果たしてそれだけなのでしょうか。

最後は誰が出てきて抜けたか知っていますか。ねずみです。ねずみが尻尾で引っ掛けてひょいっと抜けた。最後はそんなわずかな力で抜けた。

つまり、成功するためには「あと一歩の努力」が必要ということ。もう一歩努力すれば、あと1問解いていれば、あと1時間見直しをしておけば、結果が出るのに。合格できるのに。
ということは、皆さんは気づかないと思いますが、たくさんあります。そんなものです。

これからぜひ、今の自分よりも一歩だけでも、努力してみてください。それが必ず成功につながると信じて。それがいろいろなことを物語っていると思います。

君たちの周りには友達は何人いますか。

5人? 10人? 20人? 数え切れない生徒もいるでしょうね。
たくさんいることは素晴らしいことです。
遊び友達もいるでしょう。ゲームかな。
喧嘩友達?お互い血だらけかな。
学校以外での友達もいるでしょう。
地域を越えての友達もいるでしょう。
ライバルになる友達もいるでしょうね。
合宿で知り合った友達もいるでしょう。
人生の中でいろんな友達ができて、いろんな事情があって別れていく友達もあります。

親に相談できない悩みがあったときに話せるのも友達ですね。
一緒に泣き、笑いできるのも友達ですね。
友達の存在があるからこそ顔晴ることもでき、努力しているのかも知れません。
今から5年後、10年後、20年後に今の友達が友達としてお互いに切磋琢磨できるのであれば素晴らしい人生になるでしょう。

先生も友達はたくさんいますが、真の友達と言えるのは1人だけです。
寂しいとは思いません。
お互いに「弱点をさらけ出している」からこそ真の友達であると信じています。

「友達の中で真の友達」は何人いますか?
自分の弱点や友達の弱点を知ることはとても大事なことだと思います。
弱点は裏返すと強みにもなるわけです。

付かず離れず適当な距離感を保って、弱点を知った上で尊敬しあう友達をこれからの人生でたくさん作れることは、心豊かな人生を過ごすことになるでしょう。
人生の財産は友達と言い切っても過言ではありません。

「友達は僕の一番の宝物」