無理に持てるものではありませんが、夢や目標が早く決まるほど、それに向けて努力する時間を多く取れる訳ですから、他の人に比べて有利と言えるかもしれません。
今日は夢に関する話を紹介しましょう。

先生が中学生のとき、卓球部の顧問だった先生は知識は大変深く、人柄も温厚、それでいて人としての器も大きく、自然と尊敬の念を抱いていました。
ある日、部活の練習後に雑談をしていた際、なんとなく先生にこう聞きました。
「先生が先生になろうと思ったのっていつですか?」
特別に何かを意識して聞いたわけではありませんでした。まあせいぜい高校生か、早くても中学生のころだろうと勝手に決め込んでいての質問でしたが、その先生はこう即答しました。

「小1のときだよ」

小1! 小1といったら、まだ幼すぎてなにがなんだか分かっていない年齢じゃないか!
その言葉を聞いて何か圧倒されるものを感じて、言葉を失ってしまいました。

その先生は小1からずっと“自分は学校の先生になる”と決めて人生を歩み、本当に先生になったのでした。

このときに大事なのは“なりたい”ではなく、“なる”と断定していたことです。
“~たい”では願望なので、できなくても仕方がないような言い方になります。
しかし“なる”では、もう自分の中で“なる”と決まっているのです。

そういえば、イチローが3歳からバットを振っていた話や、タイガー・ウッズがやはり幼少期からクラブを握っていた話は有名ですね。彼らもまた、“なりたい”ではなく、“なる”と決めていたといいます。

最初の話に戻ります。無理に持てるものではありませんが、夢があるかないかでは生き方が変わります。人生が変わります。
夢こそが、なによりの生きるパワーになるのかもしれません。

あなたに、夢はありますか?

みなさんは、部活や習い事をしていますか?
運動部では試合が、文化部ではコンテストや発表会がありますよね。
その試合やコンテストに「勝つ」ために、皆さんは何をしますか?
そう、練習をしますよね。
それも毎日、毎日。
勝てるかどうかは分かりません。負けるかもしれません。
でも、勝つ確率を上げるために毎日一生懸命練習をしているはずです。
では、どんな練習をしていますか?
おそらく、毎日同じことを、基礎から徹底的に繰り返しているはずです。
そうやって、ミスをなくし、確実にできるようにしていくのです。
また、自分より強い相手や、難しいことにもチャレンジしていますよね。
もちろん、顧問や先輩からの指導を素直に受けているはずです。

さて、これは試験やテストでも言えることではないでしょうか。
試験やテストで良い点を取ろうと思えば、日々の練習が大事ですよね。
毎日、毎日練習するべきです。
基本をおろそかにしてもいけませんよね。
難しい問題にチャレンジしておくことも大切です。
分からないところをなくしたり、覚えていないところを覚えておくことは鉄則ですね。
早く解けるようにしておくことも必要です。

このように、勉強でも部活でも「勝つ」ための方法には多くの共通点があります。
練習せずして試合に勝つことがないように、
練習を一生懸命していない子が良い成績をあげることもありません。
そして、何より「勝ちたい」という強い意志がないと、相手の気迫に押されて自分の力を出し切ることなどできません。

さあ、今週末はいよいよEXオープン模試ですね。
皆さんは試合に勝つ準備ができていますか?

みなさん江戸しぐさをご存じですか。

以前、私が歩道を歩いている時に、後ろから自転車に乗って通りすぎたおじいさんが、振り向きざまに私に罵声をあびせて過ぎ去っていきました。おもわず私も腹が立って「何だろう。この態度は!」と思ったのです。
なぜあんな言い方をされなければならないのか、全く理解ができませんでした。今思えば自分の落度にも気づかず、おじいさんを一方的に非難していたのです。
 
先日、新聞の欄に「江戸しぐさ」という投書が載っていました。
それを読んでいると江戸の人々は、雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違います(傘かしげ)。あるいは道を歩いて人とすれ違うとき、左肩を路肩に寄せて歩くこと(肩引き)などを身につけていて、そのしぐさを「江戸しぐさ」というそうです。この話を読んだ時、私は自分の行動を思い出しました。あの時の私は周りのことは考えず、自分の歩きやすいように歩いていました。でも狭い道だったので、おじいさんからすれば通行の邪魔になったのでしょう。私はそのことに気付きませんでした。歩道を歩くときはお互い譲り合いの気持ちを持つことが大切であるということを改めて実感しました。
どんな些細なことでも普段から思いやりを持って生活することが大切なのです。それを江戸しぐさという言葉から学んだような気がします。

あなたたちは思いやりや感謝の気持ちを持って日々の生活を送れていますか?あなたたちにとっては当たり前のことかもしれませんが、何の問題もなく生活ができるのは、誰かがあなたたちのことを支えてくれているからです。どうか自分のことばかりでなく、もっと周りに目を向けてください。勉強1つをとっても、たくさんの人があなたを支えてくれていることに気付くでしょう。

現在、様々な環境問題がありますが、みなさんはどのような環境問題に関心がありますか。
地球の温暖化、砂漠化、熱帯雨林の減少、オゾン層の破壊、酸性雨、ゴミの問題など。
中でも、日本においては2020年に東京オリンピックが開催される運びとなりました。
今年世界遺産に登録された富士山には、世界中からたくさんの観光客が見込まれるだけに、日本人のゴミの問題に対する意識が問われることになりそうですね。

さて、こういった地球規模の環境問題とは一線を画しますが、勉強にも環境が大きく影響していることをご存知ですか。

ポイントはいかに集中できる環境を作っていくかということです。テレビやラジオ、音楽を聴きながら勉強をしたり、漫画や雑誌、ゲーム、携帯(スマートフォン)を机の上に置いた状態で勉強していては、すぐに気が散って集中力が低下します。逆の発想をすれば、集中できない要素を取り除けば、集中できるようになります。そして、教科書・参考書は所定の位置に置き、プリント・テスト類は、きれいにファイルしておく。また、長時間勉強できるように姿勢を正しくし、換気や照明にも十分に気を配るようにしておきましょう。これができていると集中できる環境が整ってくると思います。

勉強場所については自分の部屋やリビング、図書館や塾の自習室といろいろありますが、毎日決まった場所で、決まった時間に勉強していく事が大切です。
もともと一人一人の置かれている環境が違いますので、自分のベストな状態に向けて作り上げていくことが大切です。どの状態で勉強した時に一番結果が出ているかを知り、勉強する時の形を整えていきましょう。

また、広い意味においては学校や塾での取り組みや、人間関係まで勉強の環境に入ってきます。学校や塾での友達や先生と、何でも相談したり、何でも質問できたりするような良好な人間関係を築いていきましょう。

今月末にはEXオープンが実施されます。今一度、自分自身の勉強の環境について見直してみませんか。今みなさんが通っている教室にも、最高の環境とそれを支える先生たちが待っています。そして、みんなで勉強の環境に関心を持ち、学力の向上に役立てていきましょう。