皆さんは遅刻についてどう考えていますか?
「やってはいけないこと」とは思っているでしょう。しかしそれは、どうしてでしょうか?もしかすると、「叱られるから」という理由を考えていませんか?

当然「遅刻」をすると、自ら責めを負うことにはなります。しかし、その裏側には非常に恐ろしい現実があると言うことを覚えておいてください。

まず「遅刻」することで、「時間に対してルーズだ」というレッテルを貼られてしまいます。時間を守れないのは自分に甘さがあり、本気で取り組んでいないと思われてしまいます。要するに「他人から信用を失う」のです。

イギリスの有名なサッカーチームの監督は、集合時間に遅刻した選手を試合に出さないだけでなく、そのまま家に追い返したそうです。また、たとえ時間にギリギリ間に合ったとしても、寝ぼけた状態では練習に参加することも許さなかったそうです。

自分のこととして考えてみてください。遅刻は勿論ですが、例え時間にギリギリ間に合ったとしても、そのときの気持ちはどうでしょうか? まず、不安が先立ち冷静さを失っています。いわゆる「焦り」が生じ、更に注意されると気持ちも滅入ってしまうでしょう。という事は全く心の準備ができていない状態です。その中で自分のベストの実力を発揮できると思いますか?

1時間とは言いませんが、せめて15分くらい前には、その場所に到着してじっくりと落ち着いた気持ちで望む事が重要と思いませんか。要するに時間を守るという事は自分の為なのです。

授業も同じ事が言えます。ギリギリに駆け込んできて授業を受けていませんか?せめて10分前には着席し、筆記用具を出して、テキスト・ノートのその日のページを開けて、参考書を机に出して準備して授業に望んでください。そうすれば、授業開始の瞬間から100%の力で学習できるはずです。時間に余裕を持って準備するのは、あくまでも自分のためですが、そうすることで教室の空気が引き締まり、全員が「怠けてられない」という気持ちで授業に望むことが出来るようになります。

皆さんは様々な場面で時間が決められています。開始時間、集合時間、提出期限…。その中で、余裕を持って準備して待つことが出来れば、きっと今まで以上の成果が自分に返ってきます。普段の頑張りを無駄にしないよう行動していきましょう。

皆さんは何故勉強するのでしょうか?

親が「やれって言う」から? 「進学」のため? 「いい仕事に就く」ため?
もちろん、色々な答えがあるでしょうし、どれが正解かというのは難しいですけれども、
先生は自分なりの答えを一つ持っています。

人は「生きるために勉強している」のだと思います。

皆さんは人間ですが、例えば…そうですね、ライオンだとどうでしょうか?
子ライオンは、餌のとり方などを親ライオンから勉強する、あるいは学習しますよね。
もし、子ライオンがその勉強をしなければどうなるのでしょうか?
餌が取れないということは、多分即、死ぬことになると思います。
だから、子ライオンは、生きるために 必死で勉強するということなんですね。

しかし、皆さんは「勉強しなくて」も「すぐ死ぬ」訳ではないですよね。
もちろん全然勉強しなければ、とりあえずテストの点数は悪くなるでしょうけど、
お母さんやお父さんに「生かしてもらえる」わけですからね。
ここがポイントで、皆さんは『死ぬわけじゃないからいいや~』と甘く見ているから
勉強しないんじゃないですか?
でも、お父さんもお母さんも、残念ながらいつかは必ずいなくなります。
いつまでも親の力で「生かして」もらえるわけはないですよね?

皆さんが高校生や大学生になって、コンビニとかスーパーでアルバイトをするとしましょう。
先生のお母んはスーパーの店員をやってたんですが、そのお母んがよく言ってました。
『最近の学生は使い物にならん。仕事に必要な事を覚えようとかいう気がない!』
例えばコンビニで働くことになったとして、じゃあそのときに
「応対の順番」とか、「レジの使い方」とか、「しなきゃならない仕事」とかを
勉強する必要がありますよね。
もしこれを「わかんな~い 勉強したくな~い」と言えば、
『じゃあ、あんた仕事する気ないならクビね』ってことになるでしょ。

もちろん何の仕事をしてもそうですけど、
就いた仕事に必要なことを勉強しなければ、仕事にならないですよね?

仕事にならなきゃお金がもらえない、
お金がもらえないって事はご飯も食べられない、
ご飯が食べられないって事は、死んじゃいますよね。
そう考えたら、「勉強する」ってやっぱり「生きるために」必要なことじゃないですか?

勉強って、「しなくてはならない」っていう風に考えたら「やりたくない」って思うかもしれないけど、
生きるために「勉強する」ってことは、自分に「新しい何かがプラスされる」って事じゃないのかな。
知識を身に付ける。能力を身に付ける。経験を身に付ける。
そうやって「自分がパワーアップ」することが勉強するって事だと思います。

皆さんは、今「学問」としての「勉強」(英語とか数学とか)をしています。
この勉強した「内容」が将来必要になるかならないかは今のところわかりません。
ただ、今勉強しているのは、「学問の内容を身に付けるため」だけじゃなくて、
色々な力を身につけるための練習をしているのだと思います。

だから、まず「今の自分をパワーアップ」させるために、
少しでも「勉強してみよう」という方向に動いてみませんか?

格好いい人は、どんな人と尋ねられたら、あなたはどう答えますか?
韓流スターのように、顔やスタイルのいい人でしょうか。
格好よさの基準は、人それぞれです。しかし、先生は迷わず、こう答えます。
「格好いい人とは、信念を持って、それを貫ける人」と。

信念とは、自分が大切に思っていて、どうしても譲れない思いや考えのことです。
例えば、「努力は必ず報われる」とか「あいつは、ダメなやつだと絶対に言われたくない」とか。
こうした信念を貫くために意地でもがんばる姿は、格好いい。この格好のよさは、見た目がいいとか、勉強の成績がいいとか、スポーツで、いつもレギュラーだというような格好よさとは違う格好のよさですね。

ただ、気をつけてください。「信念を貫くこと」と「わがままを通すこと」は違います。また「他人のアドバイスを聞かない」とも違います。むしろ、しっかりした信念を持っている人ほど、人の意見に耳を傾け、自分を成長させられる人なのです。こんな人は格好いいと思いませんか?

もちろん、この格好よさは、男女は関係ありません。どちらかというと男子よりも、格好いい女子が増えているように感じます。年齢も関係ありません。中学生だから格好いいとは限りません。格好いい小学1年生はいます。

さあ、みんなも格好よく生きていきましょう!

能開の各教室で毎週貼り出されているYESSAテストやHOISSAテストの優秀者掲示。
ある教室の中2の優秀者掲示の前で、こんな声が聞こえてきました。
「この子すごいなぁ。また1位だ。」
「いいなぁ。○○ちゃんは天才やもんな~」

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今や押しも押されもせぬ日本人メジャーリーガーのイチロー選手は、10年連続200本安打を達成した名選手です。今年は不調のようですが、ヒットを打つ天才だとよく言われています。そんなイチロー選手の言葉。

僕は天才ではありません。なぜかというと自分がどうしてヒットを打てるかを説明できるからです。
なぜヒットの打ち方を説明できると「天才ではない」のか、みなさんは分かりますか。
イチロー選手は雑誌のインタビューでこんな言葉も残しています。

僕を天才と言う人がいますが、僕自身はそう思いません。毎日血のにじむような練習を繰り返してきたから、いまの僕があると思っています。僕は天才ではありません。
「天才」は持って生まれた才能のこと。イチロー選手は自分が「天才」だと言われると、何の努力もせずにヒットを打てていると思われているような気がして腹が立つのかも知れません。

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さて、ある教室で天才と言われた○○ちゃん。先生は彼女が天才ではないことを知っています。
小5で入会したとき、平均点すら取れなくていつも悔し涙を流していたこと。中学受験で失敗してもくじけなかったこと。ノート作りを人一倍がんばって、テストの間違い直しを1回も欠かさず取り組んだこと。中1で初めて優秀者に載って、とびきりの笑顔を見せたこと。部活動との両立に悩んで能開を辞めようと思ったこともあること。優秀者に載る常連になっても、小5のときと同じようにノート作りや間違い直しをがんばっていること……

みなさんもティエラの教室で「点数の上げ方」を説明できるくらい、勉強をがんばってみませんか。
勉強の仕方が分からなくて困ったら、どうぞ先生のところに来てください。ティエラは「勉強の仕方」を教える塾ですからね。
先生の教えてくださった通り素直に勉強をして、点数が上がって、優秀者に載って、周りの子にあなたが「天才だね」って言われるようになったら、こう話しましょうよ。

「わたしは天才じゃないよ。わたしはこんなに、こんなふうに勉強したから点数が上がったんだ。うんと、うんと、努力したんだ」ってね。