いよいよ受験シーズンの突入です。
入試前に、受験生に向け最後の言葉をかける機会が先生にもありますが、その時に必ず言うことが1つだけあります。
今日ここにみんながいて、受験ができるのは、みんなの周りにいるたくさんの人が、サポートをしてくれたからだよね。そういう人の存在を、決して忘れてほしくないのです。特にお父さんお母さんや兄弟、おじいちゃんおばあちゃん、おうちの人。
一番近くで、みんなのことを心配しいろいろなサポートをしてくれたはず。
ぜひ、今日受験が終わって、家に帰ったら、「ありがとう」とお礼の言葉を言ってほしいと思います。
ありがとうの語源は、形容詞「有り難し(ありがたし)」が「ありがとう」となったといわれています。
「有り難し」は「あること」が「難い(かたい)」という意味で、本来は「めったにない」や「珍しくて貴重だ」という意味です。
鎌倉時代以降に仏教の影響で、仏様の慈悲などで貴重で得がたいものを自分は得ているというところから、宗教的な感謝の気持ちを言うようになり、江戸時代ごろから感謝の意味として一般に使われるようになった言葉だそうです。
受験というのはまさに人生に何度もない「有り難い」経験ですよね。
もっともっといえば、今あなたがここに存在していることも「有り難い」ことなのかもしれません。
合格・不合格という結果ももちろん大切です。
でも、最も大切なことは、受験までにどういう過ごし方をしてきたか。そして受験を通して周りの人に感謝の気持ちを持てたかどうかだろうと先生は考えています。
面と向かってなかなか「ありがとう」とは言いづらいもの。
言いづらかったら、家でお父さん・お母さんの背中に向かって、心の中で「ありがとう」といってもいいのではないでしょうか。
思いは必ずや、通じると思います。
がんばれ!受験生!